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女子生徒は男子生徒より賢い?

登録:2015-03-06 21:46 修正:2015-03-07 06:45
OECD報告書、既存認識を覆す興味深い反論

学校が女子生徒に過分な配点…理由は「より積極的」
「男子生徒の方が数学ができる」という“数学遺伝子”も否定

 本当に女子生徒が男子生徒より賢いのだろうか? 女子生徒の成績が男子生徒より高いことは韓国だけでなく世界的傾向であることは明らかだ。各種の競技試験大会で最高点の栄誉も、大学入試での首席合格も女子生徒が獲得しているという便りは、今では“ニュース”にならない。 それでは、男子生徒の両親と男子生徒はこのような現実を“運命”として受け入れ、首をうな垂れていなければならないのか? 性急な結論を下すなという調査結果が出た。

友達と付き合っている女子生徒。資料写真//ハンギョレ新聞社

朝登校しているソウルの高校生たち。資料写真//ハンギョレ新聞社

 経済協力開発機構(OECD)が5日に出した報告書によれば、女子学生が常に男子学生より「よくできる」という一般的認識を覆す興味深い反論が出た。

 まず学校という仕組みが女子生徒に過分な点数を与えていると報告書は分析した。 これは女子生徒が学校生活に積極的なために現れる現象だと推定する。 男子生徒がゲームに嵌まっている時に女子生徒は宿題をしてくる可能性が高い。 授業態度も概して女子生徒の方が良い。 したがって教師たちは同等な能力を見せても、女子生徒に高い点数を与えることになるということだ。

 また、女子学生の読解能力が男子生徒より優秀だという調査結果に対しては、20代後半になればこの格差はほとんど無くなると報告した。

 今回の報告書で目につくのは「男子生徒が女子生徒より生まれつき数学と科学がよくできる」といういわゆる“数学遺伝子”の存在を正面から否定した点だ。

 UCL教育研究所で科学教育分野を受け持っているマイケル・リース教授は「(数学と科学における男女の成績格差は)遺伝子とは何の関係もない。答は文化(的差異)に求めなければならない」と語った。 米国スタンフォード大学のジョナサン・オズボーン科学教育教授も男女間に学習能力差はなく、「衝撃的な格差は全て文化的(要因によるもの)」と話した。 実際、一部の西欧国家では男子生徒の数学の成績が女子生徒に比べて良いケースもあるが、中国上海の女子生徒は西欧の男子生徒より数学の成績が良いことが明らかになったとBBC放送は伝えた。

 アンドレアス・シュライハーOECD教育局長は、報告書が主として扱った“男女賃金格差”と関連しては、現代社会で最も賃金が高い科学技術・エンジニアリングと数学分野に進出している女子が少ないためだとの主張を出した。 すなわち、男女が「同じ仕事をして異なる賃金」を受け取るのではなく、「男女が異なる職種を選択しているため」ということだ。 この背景には両親たちが主に男子生徒に科学技術分野の職業を推薦するためだという分析も付け加えられた。

 今回の報告書は60カ国で行われた2012年国際学業達成度評価(PISA)資料をベースに作成された。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/681148.html 韓国語原文入力:2015/03/06 14:07
訳J.S(1415字)

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