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"韓国 小学校から頻繁な試験‘真の教育’亡ぼす"

登録:2012-10-18 23:48 修正:2012-10-19 10:06
フィンランド 英語教育コンサルタント シルク ニカマ 訪韓
シルク ニカマ

 "韓国は国際学業達成度評価(PISA)の成績が非常に高いが、生徒たちは頻繁な試験の圧迫、教師は生徒たちが試験がよくできなければならないという圧迫に苦しめられて‘真の教育’が成り立ちにくいように見えます。"

 去る12日ソウル市教育庁の招請でソウルに来たフィンランドの英語教育コンサルタント シルク ニカマ(53・写真)は18日韓国教育の荒廃化問題を指摘した。

 ニカマはベルギーとフィンランドの中等学校で10余年間にわたり英語教師をした後、現在は世界にフィンランドの英語教育方式を知らせる仕事をしている。 ソウルでも小・中学校の英語教師を対象に‘フィンランドの教育体系と英語教育’という主題で公開講義およびワークショップを開いた。

 彼女は韓国では小学校段階から試験を受けているという事実に驚きながら残念がった。 「フィンランドでは18才頃に高校卒業後に行う国家的達成度評価以外にはいかなる国家的試験もありません。 しかし韓国では小学生を含めて毎年3つの学年が国家単位の試験を受けるので学生も教師も圧迫を受けているんですね。"

 ニカマが話す‘真の教育’は試験を通じて正解が分かるか否かを確認するのではなく、問題解決力を育てることだ。 そのためにフィンランドは徹底した個別化教育を行っている。 「フィンランドでは該当科目の教師が自律的にクイズ、討論、作文等を通して生徒の学習発達程度を評価します。 子供たちが互いに助け合って授業を進めていきます。 子供たちは各々違うので評価方法は全面的に教師自律に任せて、国家や政府が一律的に決めることはありません。」

 フィンランドでは学習不振児童を放置することは‘不法’だという。 ニカマは「学習不振、行動障害など問題がある子供に対しては学校が法的に責任を負うことになっている」として「とても小さな問題でもできるだけはやく発見することが最も重要だ」と説明した。 特別教師・心理相談士・教育福祉士など3人で組まれたチームが両親と相談の上で子供の問題を7段階にわたり解決し、深刻な時だけ‘病院学校’に送ると語った。

文・写真パク・スジン記者 jin21@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/556459.html 韓国語原文入力:2012/10/18 21:10
訳J.S(1063字)

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