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ハン・ミング国防部長官“ユン一等兵事件、マスコミ報道で知った”

登録:2014-08-04 22:46 修正:2014-08-05 07:25
ハン・ミング国防部長官(中)が4日午後、ソウル龍山区(ヨンサング)の国防部ブリーフィングルームで陸軍28師団ユン・某一等兵死亡事件と関連して対国民謝罪をし頭を下げている。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr

国会緊急懸案報告で答弁
議員“報告受けられずに何をしていたか”叱責
ハン長官“提起された疑惑は追加捜査”
対国民謝罪後、28師団長を職務解任

 ハン・ミング国防部長官が先任兵の暴行で去る4月に亡くなった陸軍28師団ユン・某(24)一等兵事件を先月31日にマスコミ報道を通じて初めて知ったと4日明らかにした。ハン長官はこの日、対国民謝罪声明を発表し、28師団長を職務解任した。

 ハン・ミング長官はこの日、国会で開かれた法制司法委員会緊急懸案報告で「ユン一等兵死亡事件について報告を受けたか」というノ・チョルレ セヌリ党議員の質問に「報告を受けたことはなく、7月31日(マスコミ報道を通じて)初めて事件を認知した」と明らかにした。 この日は部隊員による殴打と苛酷行為で4月7日に死亡したユン一等兵事件が言論を通じて初めて知らされた日だ。 6月30日に就任したハン長官は、この事件を一ヶ月間知らずにいたわけだ。

 議員たちは一斉にハン長官を批判した。 ノ・チョルレ議員は「単純な暴行でもなく‘殺人’事件について、配下の部隊が新任した長官に報告をしないとは、それでも軍隊か」と嘆いた。 イ・ビョンソク議員も「途方もない事件に対して国防部長官は報告すら受けられず、一体何をしていたのか」と叱責した。

 軍当局も軍捜査機関の不良報告で今回の事件に適切に対応できなかったと主張している。 ユン一等兵事件が発生した当時、国防部長官はキム・クァンジン現大統領府国家安保室長だ。 キム前長官はユン一等兵が死亡した翌日の4月8日、捜査機関から‘陸軍一等兵が先任兵の暴行による気道閉鎖で死亡した’という内容の報告を受けたという。 当時、彼は10年余ぶりに発生した殴打死亡事件であることを深刻に認識し、軍規の確立に万全を期するよう指示したと国防部関係者は明らかにした。 この関係者は「だが、キム前長官がその後、痰唾をなめさせるなどの猟奇的苛酷行為にユン一等兵が苦しめられたという内容など、具体的な事件の全貌については報告を受けられなかった」と説明した。

 しかし、このような不良報告の主張が軍首脳部に‘免罪符’を与えるための弁解に過ぎないのではないかという疑惑も提起されている。 事件が起きた後の4月中旬に、当時キム・クァンジン国防部長官が主管した特別軍規確立対策会議が開催されており、5月1日には陸軍参謀総長主管で主要指揮官テレビ会議が開かれているためだ。 特に陸軍は6月9日‘殴打・苛酷行為および言語暴力を抜本的に根絶せよ’という‘一般命令’を全部隊に命令した。 殴打および苛酷行為と関連して、全軍に一般命令が下されたのは35年ぶりのことだ。

 この日ハン・ミング長官は、今回の事件と関連して国防部で対国民謝罪声明を発表し「加害者とほう助者に対しては軍刑法が許容する範囲内で厳重措置する」と明らかにした。 彼はまた「疑惑が提起された部分については追加捜査を指示する」として、軍がユン一等兵死亡事件の真相を隠蔽したという疑惑に対しても捜査すると示唆した。

キム・ギョンウク記者 dash@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/649790.html 韓国語原文入力:2014/08/04 22:07
訳J.S(1545字)

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