‘脱北華僑出身ソウル市公務員スパイ事件’の起訴維持を受け持っているソウル中央地検公安1部(部長イ・ヒョンチョル)が27日、控訴審裁判所に証拠として提出した文書3件を撤回したと明らかにした。
証拠撤回された文書3件は、中国和龍市(ファリョンシ)公安局で発行したというスパイ事件被告人ユ・ウソン(34)さんの出入境記録、‘この記録を発行したことは事実’という和龍市公安局の事実確認書、弁護人が証拠として提出した三合辺境検査廠(出入国管理所)の情況説明書に対する反論内容を盛り込んだ三合辺境検査廠の答弁書だ。
これに先立ってソウル高裁刑事7部は、昨年12月23日ユさんの弁護人の要請を受け入れ、検察提出書類の真偽を確認してほしいという事実照会書を中国大使館に送った。 中国は先月14日 "検察側が提出した文書3件は全て偽造されたもの" と回答した経緯がある。
検察はしかし、スパイ容疑で起訴したユさん事件の起訴維持は継続することにした。 ユさんがスパイであるという犯罪容疑には間違いなく、これを控訴審法廷で証明するということだ。
キム・ウォンチョル記者 wonchul@hani.co.kr