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チェ・ドンウク前検察総長

大統領府チョ・オヨン行政官に続き
民政首席室派遣警察官も介入
当時、民政首席はクァク・サンド

民政首席室、チェ君情報事前入手
チェ検察総長に辞退圧迫も

　大統領府に派遣出向した警察官が、チェ・ドンウク(55)前検察総長の婚外子ではないかという疑いを受けているチェ・某(12)君の個人情報を照会していた事実が新たに明らかになり、大統領府がチェ前総長‘追い出し’を主導した可能性が一層高まっている。

　ソウル中央地検刑事3部(部長チョ・キリョン)は大統領府民政首席秘書官室に派遣勤務中だったキム・某警正が、昨年6月25日ソウル瑞草(ソチョ)警察署盤浦地区隊を訪ねてチェ君の住民登録番号を問い合わせていた事実を最近確認したと21日明らかにした。 検察はキム警正の要請を受けた当時地区隊所属の警察官3～4人を19日に呼んで調査した。 呼ばれた警察官らは検察で‘地区隊を訪ねてきたキム警正が身分証を提示して、住民登録番号の照会を要請した。 身分証を確認・コピーした後、チェ君の住民登録番号を問い合わせた’と述べたという。

　大統領府に派遣された警察官がチェ君の個人情報を漁っていたことが明らかになり、チェ前総長の‘裏調査’を大統領府民政首席室が主導したのではという疑惑はより一層深まっている。 これに先立って昨年9月、パク・チウォン(72)民主党議員は‘クァク・サンド前大統領府民政首席らがチェ前総長に対する不法査察を行った’と主張したことがある。 パク議員は当時、クァク前首席がソ・チョンホ(53)国家情報院2次長とチェ総長に対する査察の下絵を描き、イ・ジュンヒ(47)大統領府民政秘書官が作業を主導したと話した。 チェ君の情報を漁った当時、キム警正は大統領府指揮ライン上、クァク前首席とイ秘書官の下で仕事をしていた。

　その上、大統領府民政首席室関係者は‘チェ総長に婚外子がいる’という<朝鮮日報>報道が出た直後の昨年9月7日頃、最高検察庁に電話をかけチェ前総長と婚外子の母親のイム・某(55)氏とチェ君の血液型を突きつけてチェ前総長の辞退を圧迫しもした。 大統領府民政首席室がすでにチェ前総長とチェ君の個人情報を収集していたことをうかがわせる内容だ。

　検察の捜査を通じて、また別の大統領府職員がチェ前総長関連個人情報を不法に問い合わせていた事実も明らかになっている。 チョ・オヨン(55)大統領府総務秘書官室行政官は昨年6月11日、チョ・イジェ(54)ソウル瑞草区庁行政支援局長に「チェ君の家族関係登録簿を照会して欲しい」と携帯メールで要請し情報を譲り受けた後、ありがとうという返信携帯メールまで送っていた。 検察はチョ行政官にチェ君の家族関係登録簿照会を要請、または指示した人物は大統領府の要人だと見て‘背後’を問い質したが、彼がとんでもない人々の名前をあげて言い逃れ、結局‘上層部ライン’を確認することはできなかった。

　さらに国家情報院もチェ前総長関連裏調査をしていたことが明らかになり、何者かが‘コントロールタワー’の役割をしていたという観測が出ている。 ソン・某国家情報院情報官は昨年6月10日、ユ・ヨンファン江南(カンナム)教育支援庁教育長に 「チェ君の学校生活記録簿に書かれた父親の名前が検察総長と同じかを確認してほしい」と要請した。 また、ソン情報官はその翌日の11日にも瑞草区庁の誰かから電話でチェ君の家族関係登録簿の内容を伝え聞いたという疑いも受けている。　警察・国家情報院・検察など司正機関関連業務の総括機能は大統領府民政首席室にある。

キム・ウォンチョル記者 wonchul＠hani.co.kr