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‘女性首席’阻むため渾身の力をふりしぼる‘軍’

登録:2014-02-23 22:14 修正:2014-02-24 07:06
陸軍士官学校、2年連続 女生徒が首席卒業に
女性が不利になるように評価体系 変更
"女指揮官を受け入れない認識のため"
去る2月27日、ソウル蘆原区(ノウォング)の花郎(ファラン)路にある陸軍士官学校花郎練兵場で第69期生の卒業式が開かれている。 ニューシス

 女性たちが軍内部の成績評価で連続して首席を占め、軍と士官学校が女性に不利な側に制度を変えている。 軍の根深い男性中心主義文化にともなう女性差別だという批判が出ている。

 陸軍士官学校は、今年から分野別加重値がなかった成績評価方法を、分野別に加重値を設ける方式に変えることにした。 これまでは一般学146単位、軍事学・軍事訓練24単位、体育6単位、訓育20単位など、合計196単位の成績を加重値なしに合算してきた。 しかし、今後は通常男生徒が高い点数を受ける軍事学・軍事訓練、体育、訓育などに加重値を設け、総合成績に占める比重を高めることにした。 これらの分野が総合成績で占める比重は、軍事学・軍事訓練12%→25%、体育3%→17%、訓育10%→17%となり計34%高まった。女生徒たちが強味を見せる一般学は74%から42%に大幅に下げた。今回の制度変更は2012・2013年と連続して陸軍士官学校首席卒業生が女生徒だったためという解釈が出ている。 今年の首席はまだ発表されていない。 士官学校生は卒業時の成績により軍番号を受ける。

 このような制度変更が女性差別だという論難が起きるや、陸軍士官学校は23日説明資料を出した。 この資料は "成績算定基準を改善したことは、既存の成績評価で一般学の反映比率が多すぎたためだ。 今回の制度は知的力量と軍人資質を兼ね備えた将校の育成という陸軍士官学校の目標を強化するために、1年にわたる研究を経て施行することになった。 今年の卒業生は既存の算定方式をそのまま適用し、在学生も昨年まで受けた成績には遡及適用しない" と明らかにした。

 これに先立って陸軍は、女子大学の学軍士官候補生(ROTC)が他大学の候補生より軍事訓練評価で高い点数を受けるや、昨年6月に学校別順位を付けないよう制度を変更した。 当時陸軍は "候補生間の違和感を防止するために、学校別順位を廃止し最優秀・優秀・普通など等級制評価方式を導入した" と説明した。 しかし、実際には2012年夏季訓練で淑明(スンミョン)女子大、2012~2013年冬季訓練で誠信(ソンシン)女子大が100余りの大学学軍団中で1位を占めたことが原因だったと言う。

 最近では空軍士官学校が、成績首席の女生徒に2等賞である国務総理賞を与えようとしたが、女性差別論難が起きるや再び1等賞である大統領賞になおした経緯もある。 空軍士官学校は去る20日、再審議で首席卒業する女生徒に大統領賞を授与することに決め直し、"空軍士官学校の高位将校が恣意的判断により受賞者を変更できないよう関連規定を補完する" と発表した。

 イム・テフン軍人権センター所長は「女性軍創設40年が過ぎたのに、師団長など一線指揮官の中に女性が見られないが、最近女生徒が連続して優秀な成績を上げ、男性中心の軍内部で危機感を感じたのだろう。 今回のことが女性を指揮官として受け入れることはできないという誤った認識から始まったものではないか、チェックしなければならない」と話した。

ハ・オヨン記者 haha@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/625455.html 韓国語原文入力:2014/02/23 21:55
訳J.S(1541字)

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