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‘ロウソクのあかり1周年 ’無差別 ‘人間狩り’…明洞が泣いた

原文入力:2009-05-03午前07:49:39
[現場]‘ロウソクのあかり1周年記念集会’
警察 源泉封鎖・一方的鎮圧 112人連行
‘ロウソクのあかり’ 広場占拠 ‘ハイソウル フェスティバル’ 中断

ホ・ジェヒョン記者

←‘ろうそく集会1周年`をむかえ、2日ソウル駅前でロウソクのあかり市民連席会議を主軸とする市民団体らが警察の源泉封鎖に囲まれたまま 'ロウソクのあかり1周年汎国民大会‘ を開いている。 (ソウル=聯合ニュース)

2日ソウル駅広場で開かれた ‘ロウソクのあかり1周年記念集会’ が警察の源泉封鎖と無差別連行で汚された。2日警察の鎮圧作戦は道路占拠を行う市民たちを連行する普段の姿よりはるかに攻撃的だった。警察は市民が広場に集まること自体を遮断し、歩道にいたり広場に座っている人々さえも無差別に連行した。警察はこの日1日で112人を連行し、ソウル市庁前広場で開かれた‘ハイ ソウル フェスティバル’行事は市民の舞台占拠で失敗に終わった。

 ‘ロウソクのあかり1周年記念集会’は当初2日午後4時、ソウル駅広場で開く予定だったが、警察が広場を源泉封鎖し市民の進入を妨げ、警察バスで車壁を築き舞台車両の出入りも遮断したためまともに開くことはできなかった。結局、右往左往した3千余の市民たちはソウル駅乗り場建物前の階段で午後4時40分から略式集会を開いた。この集会はロウソクのあかり市民連席会議が準備した。

 集会に参加した市民はろうそく集会が初めて開かれた1年前とは明確に変わった雰囲気に残念がる様子だった。集会に参加したファン・某(18・ネチズン アンダンテ)君は「昨年5月2日初めてのろうそく集会と雰囲気がまったく違う」として「記念文化祭自体を出来ないように妨げる警察にため息だけが出る」と話した。市民たちは‘ロウソクのあかり1年’が過ぎたが、良くなったこよが何もないとし苦しさを吐露した。7才の娘と共に集会に参加したコン・ジョンヘ(40・ソウル市,麻浦区桃花洞)氏は「良くなったことは何もない」として「イ・ミョンバク政府にもう一度国民の意思を見せなければならないようなので集会に出てきた」と話した。

 この日集会に参加した市民は1年前のろうそく集会を追憶する多様な文句の手立て札と‘ロウソクのあかり愛している’と書かれた黄色い風船を持った。1年前のように高校生たちの姿があちこちで眼につき、乳母車に子供を乗せて出てきた乳母車お母さんや予備軍服を着た男性も目に映った。

←‘ろうそく集会1周年`を迎えた2日、ソウル駅前で開かれた'ロウソクのあかり1周年汎国民大会`で参加者たちが警察の源泉封鎖を突き抜けるために体当たりをしている。 (ソウル=聯合ニュース)

 ハン・ソジョン ロウソクのあかり市民連席会議共同代表の司会で ‘ろうそく集会’ が始まった。ハン代表は「今日をロウソクのあかり行動の日に宣言する」として「ロウソクのあかり市民が一つに連帯してイ・ミョンバク政府とケリをつけよう」と声を高めた。市民たちは拍手と歓呼で応えた。

 集会発言者たちはイ・ミョンバク政府政策を糾弾した。イ・ジョンゴル民主党議員は「譲渡所得税重課廃止を盛り込んだ所得税法改定案が国会本会議を通過した」として「金持ちの税金を割り引くイ・ミョンバク政府を糾弾する」と話した。イ・チャンベ民主労総全国女性労働組合連盟委員長は「83万 6千ウォンの最低賃金さえも削るという政権を見てあきれる」として「金持ちの税金は削って、庶民の生計を威嚇するイ政府は誰のための政権か」と批判した。

 午後5時30分。闘争決議文朗読を最後に略式集会を終えた市民たちは「午後7時清渓広場で再び集まろう」と宣言した後に解散した。しかし警察は解散しようとする市民たちの移動を妨げ小競合いが起きもした。

 警察は午後6時から7時まで市庁駅一帯すべての出入口を封鎖し強制的に防火シャッターをおろした。‘ハイ ソウル フェスティバル’行事にデモ隊が参加することを防ぐという理由であった。反面、ファン・キュヨプ市庁駅副駅長は「南大門警察署と協議して市民らの通行権を保障することにしたが警察が突然約束を破ってあきれる」として 「警察が ‘デモ隊と一般市民を区分できないので仕方ない’と一方的に通知してきた」と話した。 外に出られなくなった一部市民は駅事務所に集まり払い戻し騒ぎを行い強く抗議した。

 現場を訪れた人権団体関係者たちは訴訟することができるという意向を明らかにした。パク・ジン多産人権センター常任活動家は「デモ参加の可能性だけで不特定市民の通行を長時間制限したことは明白な違法行為」として「ソウル警察庁長官など該当部署指揮官を相手に民事訴訟を準備する」と明らかにした。市庁駅出入り規制は午後7時から5,6番出口を中心に解除された。

←ろうそく集会1周年記念行事参加者と推定されるデモ隊が2日夜、ソウル広場ハイ・ソウルフェスティバル開幕式舞台に進入している。結局デモ隊の舞台占拠で行事は取り消しになった。

 市民たちは ‘ハイ ソウル フェスティバル’ 行進団と結合し午後7時から太平路一帯を占拠した。これらは夕方8時頃、市庁前広場に移り舞台を占拠し、開かれていた公演が中断された。市民たちは歓声をあげたり持っていたロウソクのあかりを振った。

 しかし8時10分。南大門警察署は直ちに戦闘警察部隊を投入して市民たちを強制解散させた。解散に応じない市民は強制的に連行し、市庁前広場だけで70人余りの市民が連行された。

 市庁前広場で繰り広げられた警察の解散作戦は速戦即決だった。8時5分南大門警察署長が「広場に残っている市民は全員連行される場合があるので一般市民は広場を離れろ」と放送し、5分後には戦闘警察部隊が投入された。市民たちが慌てふためき散らばる過程で互いの足につまずくなどあちこちでケガ人が発生した。この過程であるインターネット報道機関記者が警察に押されて倒れ失神し、近隣病院に運ばれた。警察に連行されたイ・ジュヒョプ(63)氏は「市庁前広場で静かに座っているだけだったが、一緒に座っていた十人余りの人々と共に連行された」と話した。しかし現場の警察関係者は「罪証写真を根拠に市民を捕まえるだけ」と答えた。

 ‘ハイ ソウル フェスティバル’行事が中断される過程を見守った市民は、警察とデモ隊双方に冷たい視線を送った。夫婦で一緒に行事場所を訪れたイ・某(55・ソウル市,松坡区,蚕室洞)氏は「政府が平和的なデモは保障するべきなのに集会自体を出来ないようにしているから問題が発生する」として「警察とデモ隊両方が一歩ずつ譲歩して妥協点を探さなければならない」と話した。

←ろうそく集会1周年記念行事参加者と推定されるデモ隊が、2日夜ソウル広場ハイ・ソウルフェスティバル開幕式舞台に進入し、行事が取り消しになった。ある女性がデモ隊解散に出た警察を止めている。

 1千人余りの市民は9時頃から明洞ミリオレ前歩道で街頭デモを継続した。警察はここでも無差別連行を行った。解散警告放送をするやいなや素早く警察がデモ隊の間に駆け寄りひっさらうように市民を捕まえ警察車両に引きずって行った。

 明洞一帯はあっという間に阿修羅場になった。大規模警察力が明洞の路地のあちこちを素早く飛び回り検挙作戦を繰り広げ、市民が建物内に逃げ込めば警察はその後を追った。一部市民は四肢を持たれたまま連行され、これを阻もうとした市民も一緒に連行された。おびえた表情で警察の作戦を眺めていた一部市民たちは泣きわめいたり悲鳴をあげた。市民たちの間では「独裁時代よりきびしい」とか「警察が人狩りをしている」という抗議があふれた。

 これを見守っていた外国人観光客は写真を撮るのに忙しかった。一時間余り続いた警察の連行作戦で明洞通りだけで40人余りの市民が捕まった。

 警察のデモ鎮圧過程を見守った一部市民たちは警察の過剰行動に強く抗議することもした。キム・ミョンウン(50・ソウル市,松坡区,蚕室洞)氏は「集会の自由がなかった独裁時期に戻ったようで残念だ」と話した。明洞一帯に残っていた市民たちは夜11時頃、大部分自主的に解散した。

 一方、先立って1日に開かれたメーデー集会では71人の市民が連行され、警察は暴力示威加担程度を調べ厳重処理する方針を明らかにした。政府は2日、法務部,行政安全部,文化体育観光部など3部長官名義で合同談話文を発表し、暴力デモ自制を訴えることもした。

文ホ・ジェヒョン記者catalunia@hani.co.kr /映像パク・ジョンチャン記者pjc@hani.co.kr

←2日夜、戦闘警察らが明洞の街でろうそく集会1周年記念行事参加者と推定されるデモ隊を検挙している。デモ隊はソウル広場ハイ・ソウル フェスティバル開幕式行事を取り消させた後、明洞に進出した。

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/352985.html 訳J.S