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全斗煥夫婦 目の前で‘差し押さえ’赤紙

登録:2013-07-17 00:30 修正:2013-07-17 06:57
一家自宅・会社など18ヶ所 同時に
金庫探すために金属探知器 動員
時空社・ハブヴィレッジ捜索に注力
法曹界 "遅かったが執行 良くやった"
16日午後、検察が全斗煥前大統領の未納金追徴を執行する差し押さえを行なったソウル西大門区(ソデムング)延禧洞(ヨニドン)の全前大統領の自宅の様子。 キム・ジョンヒョ記者 hyopd@hani.co.kr

 1672億ウォンに達する全斗煥前大統領の未納金追徴を執行するために検察は16日、金属探知器まで動員し大々的な押収捜索を行った。 全前大統領一家がガチガチに隠して置いた財産を検索ためであった。

 この日朝7~8時頃からソウル中央地検の全斗煥追徴金専門担当チームと外事部所属検事と捜査官など87人は全前大統領のソウル延禧洞(ヨニドン)の自宅と、長男ジェグク氏が代表を務める時空社など押収捜索場所に集まった。 国税庁などからの支援も受けた。 朝9時を前後して前日裁判所から発行された押収捜索令状を提示して同時に押し入った。

 検察はこの日、全前大統領の家で差し押さえ手続きを進める過程で、金属探知器まで動員した。 全前大統領夫婦は検察の差し押さえが進行される間、家に留まって差し押さえ過程を見守り、捜査官に話しかけたりもしたと伝えられた。

 検察関係者は 「差し押さえおよび押収捜索は手続きを踏んで順調になされた」と話した。 ソウル警察庁第5機動団57中隊所属の警察官は、全前大統領の自宅前の路地80mを完全に統制した。 全前大統領の家で差し押さえ手続きを進めた捜査官はこの日午後4時30分頃、カバン一つだけを持って乗合車に乗り、延禧洞を後にした。

検察捜査官が16日午後チョン・ドゥファン前大統領の長男ジェグク氏が運営する京畿道(キョンギド)漣川(ヨンチョン)のハブヴィレッジから押収した仏像を運んでいる。 漣川(ヨンチョン)/ニュース1

 検察はこの日、一部押収捜索および差し押さえ場所で高価な絵と陶磁器、美術品など数十点を確保した。 検察は特に全前大統領の長男ジェグク氏が代表を務める時空社とその系列会社、ハブヴィレッジに対する押収捜索に注力したと言う。

 ソウル瑞草区(ソチョグ)瑞草洞(ソチョドン)にある時空社本社の押収捜索は、経営管理本部がある3階を中心になされた。 本社近隣の建物にある時空社開発チームにも捜査官2人が投入され、各種契約書などを調べた。

 押収捜索が進行される間、時空社職員はかたい表情で会社を出入りするだけで、ほとんど口を閉ざしていた。 ある職員は「午前9時頃、検察の捜査官が突然入ってきて今は当惑している」と心境を明らかにした。

 1995年全斗煥・盧泰愚前大統領に対する捜査を指揮したチェ・ホァン(70)弁護士は「遅くなった感があるが正当な職務執行と見る」と話した。 匿名を要請した法曹界の要人は「一般人だったらすぐにも差し押さえて追徴しただろう。 この間、検察がしなかっただけだ」 として 「遅い感はあるが、追徴のための差し押さえなどがなされたことは法の公平性次元でそれでも良かった」と話した。

イ・ジョンヨン、 ソン・ギョンファ、チョン・ファンボン記者 xingxing@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/595957.html 韓国語原文入力:2013/07/16 19:50
訳J.S(1358字)

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全斗煥 居宅、母屋は夫人名義・離れは三番目の嫁名義

離れ、2003年 競売処分時
義理兄弟 イ・チャンソクが落札

全斗煥(82)前大統領夫妻が一緒に暮らしているソウル西大門区(ソデムング)延禧洞(ヨニドン)95-4の母屋はイ・スンジャ(74)氏の所有だ。 イ氏は全前大統領が陸軍参謀総長首席副官であった1969年9月にこの家と土地を自身の名義で購入した。 敷地818.9㎡(247.7坪)に平屋で建てられた家は240.84㎡(72.8坪)に及ぶ。 144.9㎡(43.8坪)の地下空間も備えている。 去る1月の公示地価基準で33億7252万ウォンだ。

これはソウルにある前職大統領の家の中で最も規模が大きい。 盧泰愚前大統領の延禧洞(ヨニドン)居宅の敷地は436.4㎡(132坪)であり、金泳三前大統領の銅雀区(トンジャクク)上道洞(サンドドン)の敷地は376.9㎡(114坪)であり、全前大統領の家の半分にもならない。 金大中前大統領が生前に過ごした麻浦区(マポグ)東橋洞(トンギョドン)の敷地は588.4㎡(178坪)だ。

 全前大統領は退任直前の1987年4月、イ氏所有の母屋と向かい合わせの隣家(延禧洞(ヨニドン)95-5)と土地を自身の名義で買い入れた。 いわゆる‘離れ’がこれだ。 全前大統領夫妻はこれら2軒の敷地を一つの家として使ってきた。 離れは敷地が312.1㎡(94.4坪)に2階建てで母屋に比べれば規模は小さい。 住宅の1,2階は計93.4㎡(28.2坪)で、土地と家を合わせた公示地価(1月基準)は12億8000万ウォン余りだ。 実取引価額ではない、母屋と離れを合わせた公示地価だけでも46億ウォンを軽く越える。

 全前大統領が暮らしている家の中で、離れは2003年4月に裁判所で強制競売処分された。 追徴金返還のためにソウル西部地裁が全前大統領名義の不動産を競売に付したのだ。 当時母屋が差し押さえ対象から除外されたのは、所有者がイ・スンジャ氏になっていたためだ。 この家はその年の12月に16億4800万ウォンで売却されたが、当時これを買い取った人は他でもない全前大統領の義理兄弟であるイ・チャンソク(62)氏であった。 競売当時の鑑定価格は7億6449億ウォンだったが、イ氏はこれより2倍以上高い16億4800万ウォンで入札し落札した。 イ・チャンソク氏が落札し全前大統領夫妻はこの家をそのまま使ってきた。 離れの所有権は去る4月に全前大統領の三番目の息子であるジェマン(42)氏の夫人イ・ユニェ(42)氏に移った状態だ。 キム・ギョンウク記者 dash@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/595956.html 韓国語原文入力:2013/07/16 22:21
訳J.S(1198字)

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