2007年大統領選挙当時、BBK事件を受け持った特別捜査チームの検事らが捜査過程で疑惑を提起した国会議員、言論、弁護団を相手に起こした訴訟で全て敗訴した。
最高裁3部(主審 ミン・イルヨン最高裁判事)は28日チェ・ジェギョン当時ソウル中央地検捜査1部長(現大邱(テグ)地検長)とキム・キドン、キム・フゥゴン、チャン・ヨンソプ、チェ・ソンファン、パク・グァンベ、キム・ヤンス、キム・ヒョンソク検事など特別捜査チーム検事8人がチョン・ボンジュ前民主党議員を相手に出した損害賠償請求訴訟の上告審で原告敗訴で判決した原審を確定した。 裁判所は「この事件のように検察の捜査内容が国民的関心の対象である場合には、捜査過程の適法性・公正性も厳正且つ徹底して検証されなければならないので、捜査過程に対する疑惑提起が名誉保護を理由に簡単に封鎖されてはならない。 また、疑惑提起発言が表現の自由の限界を抜け出しているとは見難い」と判決理由を明らかにした。
チョン前議員は2007年12月、捜査チームが李明博当時ハンナラ党大統領候補を無嫌疑処分するや「李明博候補とキム・ギョンジュン氏が共同運営したLKeバンクがBBKの持分を100%所有したという内容のメモが捜査過程で脱落した」として結論合わせ捜査の疑いを提起した。 これに対し検事たちはチョン前議員を相手に計2億8千万ウォンの損害賠償訴訟を起こし、1審では1600万ウォンを支払えとの原告一部勝訴判決を得たが、2審では敗訴した。
これらの検事はまた「キム・ギョンジュン氏が検事から李明博候補に有利な陳述をすれば求刑を下げるという懐柔を受けた」と主張した弁護団と、これを報道した週刊誌<時事IN>に対しても損害賠償請求訴訟を起こしたが、昨年8月最高裁で全て原告敗訴判決が確定した。
ヨ・ヒョンホ先任記者 yeopo@hani.co.kr