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キム・ヤンゴン統一戦線部長は“副総理級”…南側統一部長官より高位職

登録:2013-06-13 21:02 修正:2013-06-14 06:24
北は何故キム・ヤンゴンを出さなかったか

 北側首席代表の“級”を巡る南北間の綱引きが、結局12日の南北会談開催中止に帰結した。

 北側が11日キム・ヤンゴン統一戦線部長が入っていない代表団名簿を出すや、南側政府もリュ・ギルジェ統一部長官でない統一部次官に首席代表の級を落として応戦した。 結局キム・ヤンゴン部長の“級”を巡る論議が南北当局会談開催中止の原因になったわけだ。

 政府の論理は「互いに格が合わなければ相互に信頼し難い」という大統領府当局者の言葉に凝縮されている。 キム部長とリュ長官が同級であり、過去の長官級会談で「内閣責任参事」の肩書で出て来た統一戦線部副部長級の人士は次官級に該当するという論理だ。

 しかしこのような葛藤は南北政府の組織の違いから始まったものと見られる。 北は党優位国家だ。 労働党所属である統一戦線部の部長(党対南担当秘書兼任)は対南政策と関連して立案から執行まで党と内閣(南で言えば行政府)を総括する最高位の要人だ。 一方、南側の統一部長官は行政部署の長であるだけであって、実際の権限や地位においては統一戦線部長に至らないというのが専門家たちの見解だ。 キム・ヨンチョル仁済(インジェ)大教授は「統一戦線部長は統一部長官と外交安保首席の業務、国家情報院長の一部業務まで総括している。 したがって統一戦線部長が統一部長官と同じ級だと見るには無理がある」と話した。

 実際に2000年9月キム・ヨンスン当時統一戦線部長が訪問した時、相手はイム・ドンウォン国家情報院長だった。 キム・ヤンゴン統一戦線部長の2007年11月の訪問は、イ・ジェジョン統一部長官とキム・マンボク国家情報院長の共同招請形式でなされた。 統一戦線部長の位相は南北首脳会談でも現れている。 2000年6月金大中-金正日首脳会談当時、韓国からはイム・ドンウォン国家情報院長とファン・ウォンタク外交安保首席、イ・ギホ経済首席の3人が同席したが、北からはキム・ヨンスン統一戦線部長だけが同席した。 2007年10月の首脳会談の時も韓国からはクォン・オギュ経済副総理、イ・ジェジョン統一部長官、キム・マンボク国家情報院長、パク・チョンチョン安保室長の4人が出たが、北からはキム・ヤンゴン統一戦線部長1人だけが同席した。

 チョン・ソンジャン世宗(セジョン)研究所首席研究委員は「統一戦線部長の地位は副総理級と見るべきだ」として「長官級会談において統一戦線部副部長が内閣責任参事の資格で首席代表を務めることを、格に合わないとか南側を無視したものとか見るのは無理がある。 政府が初めから統一戦線部長を呼び出すつもりならば去る6日に“長官級会談”でなく“統一部長官-統一戦線部長会談”を提案すべきだった」と話した。

パク・ビョンス先任記者 suh@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/591453.html 韓国語原文入力:2013/06/11 21:49
訳A.K(1302字)

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