大統領府が12日に予定された南北当局会談に参加する北韓首席代表の‘級’と関連して「格が合ってこそ信頼が芽生える」とし、キム・ヤンゴン朝鮮労働党統一戦線部長を参席させるよう再度北韓を圧迫し始めた。
大統領府のある高位関係者は10日 「互いに‘格’が合わなければ(当局会談の)開始から相互間に信頼し難い点がある。 (格を合わせることは)会談に臨む際に互いに必ず守らなければならない基本的な姿勢でないかと考える」と明らかにした。 これは9日の南北実務接触でわが方が北韓にキム・ヤンゴン部長を首席代表として送ることを強く要求したが、北韓が最後まで受け入れなかった点を繰り返し指摘したものだ。
この高位関係者は北韓が南北政府間高位級会談において国際的基準を守っていないと話した。 彼は 「その部分においては本当にグローバルスタンダードが適用されなければならないという考えだ。 例えば北韓が中国と対話をする時とは違い、韓国と対話をする時にそのような基準を無視したり破るならば信頼が生まれえない。 今までの慣行が誤りならば、新たな南北関係の発展のために互いに格を合わせるのが基本だ」と強調した。
これに先立って9日の実務接触でわが方のチョン・ヘソン首席代表は、12日にソウルで開かれる南北当局会談でわが方のユ・キルジェ統一部長官と向かい合って座る北韓首席代表としてキム部長を指定して、共同合意文に‘南北問題を責任をもって協議・解決できる当局者’と明記することを要求した。 キム部長が去る4月8日に開城(ケソン)工業団地で北韓労働者の全面撤収を発表したので‘関係者が問題解決’という次元で解決せよというメッセージが込められていた。 しかしこれに負担を感じた北韓キム・ソンヘ首席代表は、終始一貫これを拒否した。 結局、韓国発表文と異なる内容の北韓発表文には‘北の団長は上級当局者とすることにした’という曖昧な表現が入った。
一方、朴槿恵(パク・クネ)大統領はデンマーク総理を歴任したラルス ルェケ ラスムセン グローバル緑色成長機構議長に会った席で 「国際社会の一致した努力のおかげで北韓を国際社会の責任ある一員に戦略的に変化させる上で力付けられている。 今回の対話を通じて韓半島信頼プロセスがきちんと作動して南北共同発展に繋がるようにしていくつもり」と話した。 朴大統領は「(デンマークが)北韓の核実験挑発に断固たる立場を発表したことに感謝する。 国際社会が北の挑発に対して声をそろえて一貫したメッセージを与えることが重要だ」と語った。
ソク・ジンファン、キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr