大統領府がユン・ジンスク海洋水産部長官候補者のために頭を痛めている。 朴槿恵(パク・クネ)大統領が国会と疎通強化を約束した状況で、野党はもちろん与党指導部さえ‘任命否定論’を提起したユン候補者を長官に任命する場合‘頑固一徹、傲慢人選’論難に再び包まれかねないためだ。
大統領府は人事聴聞要請書を提出し20日が過ぎる来る15日以後にユン候補者を任命するという規定方針を守っている。 大統領府核心関係者は11日 「気流変化はない」と話した。 また別の関係者も「ユン候補者は無念な側面がある。 海洋水産部職員らが聴聞会準備を全く助けず、うまく返事できなくならざるを得なかった」とユン候補者の肩を持った。
だが、セヌリ党の反対要求はより一層強まっている。 イ・ハング院内代表は<連合ニュース>とのインタビューで「党内の雰囲気が非常に良くない。 (ユン候補者に対する)私たちの党の雰囲気はとても悪いが、それが(大統領府に)伝えられているだろう」と話した。 イ院内代表は9日大統領府で開かれた党指導部および国会常任委員長団招請晩餐会で朴大統領に党の否定的気流と憂慮を伝えたという。 会合に先立ち、イ院内代表が招集した政策委副議長・常任委幹事との会議では‘全員一致 任命反対’意見が提示されたとのことだ。 嶺南(ヨンナム)圏のある議員は「私の地域に行きさえすれば年配の方々が‘どこからユン・ジンスクのような人を連れてきたのか’と尋ねるほどに民心が良くない。 イ・ハング代表に‘党内世論は全員一致全員反対’ということを大統領に必ず伝えてほしいと要求した」と話した。
朴大統領は与党指導部との会合で「これからすべての事案について党の話を良く聞く」 と話すなど、与党との疎通・協力を強く強調している。 4月国会で追加補正予算案、4・1不動産対策関連法案などを処理するために野党の協力がどうしても必要な状況も負担だ。 民主統合党は12日に予定された朴大統領とムン・ヒサン民主党非常対策委員長など党指導部晩餐会で‘ユン・ジンスク放棄’を強く要求する計画だ。 結局、ユン候補者任命可否は‘朴槿恵式疎通’の実体と真正性を確認する照尺になるものと見られる。
チョ・ヘジョン、ソンチェ・ギョンファ記者 zesty@hani.co.kr