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大統領府 セキュリティーも守れないのに…何かにつけてエンバーゴ

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/546811.html

原文入力:2012/08/12 20:29(1271字)

"国民知る権利だけ阻んだ格好" 指摘
韓-米首脳会談・改閣の際も‘乱発’

 去る10日に行われた李明博大統領の独島(ドクト)訪問と関連して、大統領府が意のままにエンバーゴ(一定時点まで報道禁止)を乱発して国民の知る権利を侵害しているという指摘が出ている。

 李大統領が独島を訪問するという事実は去る9日午後3時頃、パク・ジョンハ大統領府報道官のブリーフィングを通じて初めて知らされた。 大統領府は警護上の理由で李大統領が大統領府に戻る‘10日午後6時’までのエンバーゴを前提にこのような事実を発表した。

 しかし敏感性が非常に高い‘大統領の独島訪問’は‘セキュリティー’を守ることが容易でない事項であり、流出経緯はまだ把握されていないがとにかく結果的に韓国政府は‘セキュリティー’に失敗した。 日本言論は前日夜からこれを報道し、当日の朝刊新聞はいっせいに1面トップ記事に上げた。

 ところが大統領府はブリーフィング直後の9日から日本言論の確認要請が大統領府関連部署で激しくなり、9日夜から李大統領の独島訪問予定事実が日本言論に報道されたが、何の措置も取らなかった。 翌朝、日本言論の報道を確認して経緯を尋ねる国内言論に対してエンバーゴ期間を‘午前10時’に操り上げただけだ。 我が国大統領の独島訪問事実を韓国人が日本人たちより10時間遅く知るようになった理由だ。

 大統領府はこれについて「大統領の外部日程は警護上の問題でエンバーゴをかける」という慣例を前面に出している。 李大統領が去る5月ミャンマーでアウンサン墓地を参拝する時にもそうした。 大統領府高位関係者は「電撃訪問が最善だが、言論サービス次元でエンバーゴを付けてあらかじめ説明した」と話した。 大統領府と政府は今回のセキュリティー事項の流出経緯を把握中だ。

 大統領府のエンバーゴ乱発は以前にも問題になった。 大統領府は2010年韓-米首脳会談を控えて戦時作戦権転換延期議論がなされる予定だという点を知らせながら、一方的にエンバーゴをかけて論議をかもした。 大統領府はまた、改閣人事と関連して下馬評記事を報道せずに、大統領府発表以後にいっせいに記事化しようというエンバーゴを試みもした。 大統領府のエンバーゴ乱発は報道時点を遅らせ、批判または言論による検証を事前封鎖しようとする意図で取られたケースが多い。

 韓国で取材中の日本言論人は「韓日関係が非常に深く、大統領の独島訪問が極めて敏感な事案なので、自然に日本に知らされることになる」として「去る2010年に日本文部科学省が小学校教科書に独島を日本領土と表記した地図を載せる時も韓国言論が日本より先に報道した」と話した。

アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr

原文: 訳J.S