原文入力:2012/07/05 20:41(1856字)
←韓国電力が密陽送電塔建設関連損害賠償訴訟を提起して、工事反対住民たちを圧迫している。 写真は去る6月15日、密陽市、府北面(プブックミョン)の工事現場に放置されているブルドーザーに上がって当時韓電が工事を強行した状況を説明している。 密陽/リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
13人に1人当り一日100万ウォン
大型過怠金処分 申請も
韓電 "工事をこれ以上遅らせることはできない"
住民たち "焼身事態 反省はおろか脅迫まで"
送電塔反対 3人に対して韓電10億の損害賠償訴訟
超高圧送電塔を建設する過程で慶南(キョンナム)、密陽の住民たちと葛藤を生じさせている韓国電力が工事反対住民たち(<ハンギョレ> 6月18日付10面)を相手に10億ウォンの損害賠償訴訟を提起した。
韓電は送電塔建設反対運動をしてきたイ・ナム(71)、ユン・ヨリム(75)、ソ・ジョンボム(63)氏など密陽市住民3人を相手に10億ウォンを賠償せよとし、去る2日に昌原(チャンウォン)地方裁判所密陽支所に損害賠償請求訴訟を起こしたことが5日確認された。 韓電は訴状で 「2012年6月7日から工事を再開しなければならなかったが住民たちの反対で工事が出来なくて損害がこの上なくはなはだしい」と主張したと分かった。
韓電は損害賠償訴訟とは別個に住民たちに‘罰金爆弾’を落せる工事妨害禁止仮処分申請も出した。 先月29日クォン・ヨンギル(75)氏など住民7人を相手に‘工事再開予定日だった6月7日以後の工事妨害行為に対して1人当り一日100万ウォンずつ過怠金処分を下してほしい’として密陽支所に仮処分申請を出し、5日にもクァク・ジョンソプ(66)氏など他の住民6人を相手に同じ申請を出した。 韓電関係者は「必要ならば他の住民たちに対しても仮処分申請を出す方針」と明らかにした。
訴訟にあった住民イ・ナム氏は「韓電が送電塔建設で狭い我が家を奪うとして一生かかって集めた小さな財産まで全て強奪して行こうとしている」として怒った。 韓電が訴訟および仮処分申請を提起した住民は現在までに計15人(重複含む)だ。 ほとんどが60~70代の老人たちで、農作業をするほかには別にする仕事のない無職者だ。
糖尿合併症のために何もできなずにいるクァク・ジョンソプ氏は「稼ぐ金もなくて他人の家に居そうろうしている私に韓電が一日100万ウォンずつ出せというのは死ねという意味」とし「今すぐにでもからだにガソリンを振りまいて死んでしまいたい」と話した。 ‘イ・チウ烈士焼身対策委’イ・ギェサム事務局長は「工事に反対して自ら命を絶ったイ・チウさんが亡くなって何日も経っていないのに韓電は反省するどころか住民たちを脅迫する訴訟を提起するのか」と非難した。
これに対して韓電関係者は 「6月7日からは工事を再開しなければならず住民たちがずっと送電塔設置を防ぎ立っていて訴訟を提起した」と説明した。 しかし韓電は具体的にどのようにして10億ウォンの損害が発生したのかは明らかにすることを拒否した。
韓電は土地主人の同意がなくとも送電塔敷地を強制収容できる電源開発促進法を活用して密陽市、山外面(サンウェミョン)・府北面(プブックミョン)・丹場面(タンジャンミョン)・上東面(サンドンミョン)などに送電塔建設工事を強行したが、住民たちはあまりに安い補償費と電磁波リスクなどを理由に工事の白紙化を主張して対立した。 去る1月には地域住民イ・チウ氏が送電塔建設に反対して自身のからだに火をつけて命を絶つこともした。
イ・チウ氏の死後、3ケ月間工事を中断した韓電は去る3日に密陽市、上東面、チュン山の海抜500m地点に大型ヘリコプターを飛ばし掘削機1台と資材などを下ろし、同日 密陽市、丹場面の工事現場に施工業者関係者たちが進入を試みるなど工事再開を急いでいる。 韓電関係者は「チョ・ギョンテ民主党議員などが電源開発促進法改正などを推進しており、工事を強制的にゴリ押しする計画はない」と明らかにした。
ホ・ジェヒョン記者、密陽/チェ・サンウォン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/541281.html 訳J.S