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無資格運転手に老朽・無保険バスあてがい 修学旅行・花見‘恐怖の疾走’

原文入力:2012/05/20 20:22(2052字)

登録運転士、車両に対して 10% 不足

春・秋になると大型免許所持者‘至急募集’
小学生乗せて飲酒運転 摘発も

 修学旅行などで貸切りバス需要が急増する春季シーズンには‘無資格運転手’と‘不良・老朽バス’によって貸切りバスの事故危険性が大きく高まることが明らかになった。

 20日交通安全公団に確認した結果、この日現在で登録された貸切りバスは計3万9825台だが、これらのバスを運転できる登録運転手は3万5774人しかいない。 登録バスの10%にあたる4051台には配置される登録運転手が足りないわけだ。

 そのために貸切りバス稼動率が95~100%に達する春・秋シーズンには交通安全公団に登録されていない‘無資格運転手’が貸切りバスを走らせることが起きるというのが業界関係者たちの証言だ。 交通安全公団に貸切りバス運転手として登録するには‘運転適性精密検査’を通過しなければならない。

 交通安全公団関係者は 「保有しているすべての貸切りバスを運行することになるシーズンには、各輸送会社が保有バス数にた対応する適格運転者を確保できないことが起きる」として「数値で見れば、登録貸切りバスの10%程度の車両に運転適性精密検査を受けていない無資格運転手を投じて運行する素地がある」と話した。

 実際、交通安全公団は去る1~4月全国4534ヶの小・中・高校から貸切りバス運転者4万9112人の運転適格有無の問い合わせを受け、調べた結果、998人(2.0%)の非適格運転者を摘発した。 保険に加入していなかったバスも照会車両2万2216台の内257台(1.2%)と集計された。

 実際にはこれよりさらに多くの非適格運転者と無保険貸切りバスが修学旅行に投入されている可能性が高い。

 交通安全公団は去る2010年から各級学校の要請がある場合、貸切りバス運転者の資格、車両保険加入および安全点検の有無、年式などの情報を収集して提供している。 ところでこのサービスを利用した学校は昨年基準で全国1万1472ヶの小・中・高校の内で半分に至らない4519ヶ所だった。

←18日午前11時40分頃、江原(カンウォン)、楊口(ヤング)、亥安面(ヘアンミョン)、乙支(ウルチ)展望台近隣道路で大田(テジョン)又松中学校学生・教師41人を乗せて山道を降りてきた観光バスが絶壁の15m下にに墜落した。 事故を起こしたバスが形さえわからないほどゆがんでいる。【楊口=ニューシス】

 ソウルのある高等学校関係者は「交通安全公団にあらかじめ照会をしようとしても出発当日までバスが確定しないケースがあって、現実的に利用するのが容易でない」と話した。 旅行会社の非協力によって適正な運転者と車両が提供されるか事前に把握するのが難しいという話だ。

 学校と旅行会社の協議過程でも問題が発生する。 ソウルのある高等学校教師は 「去る2010年、修学旅行の時に年式5年以下のバスを貸与することを旅行会社に要請したが、実際に当日来た車の中で1台が古く見え、車両登録証を見せてくれと言ったが運転者は最後まで拒否し小競合いが起きるところだった」と話した。

 安全性が検証された新型車両を運行することにしておきながら「車両に問題が生じて整備所に入ることになってやむをえない」として老朽車両を走らせることも多いというのが一線教師たちの証言だ。

 老後車両は整備不良および大型事故と連結される。 去る18日江原(カンウォン)、楊口郡(ヤンググン)で発生した修学旅行バス墜落事故の原因もブレーキ故障と推定されている。

 貸切りバスの貸与はシーズンとオフシーズンの需要差が大きい代表的業種だ。 業界関係者は「すべての運転手を会社で雇用できず、零細企業等は概してバスの台数の半分だけを常時採用して、繁忙時は大型免許所持者を知り合いの中から探す」と話した。

 貸切りバスの運行が多い済州道(チェジュド)のある警察関係者も「運転士が不足して大型免許所持者を臨時に雇用して摘発される事例がたびたびある」と話した。

 シーズンには貸切りバス運転士が飲酒運転をする事例も多い。 先月25日、忠南(チュンナム)、天安(チョナン)で現場学習に向かう小学生を乗せるはずのバス運転士が出発前に泥酔状態である血中アルコール濃度0.103%(免許取り消しに該当)で摘発された。 警察庁が去る4月から‘観光バス飲酒運転全国一斉点検’を実施した結果、摘発された主な事例12件を去る7日発表した。 この内10件が小・中・高現場学習・修学旅行バスであった。

イ・ギョンミ、イ・ジョングク記者 kmlee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/533736.html 訳J.S