本文に移動

[単独]隠していたけど…返還予定 米軍基地 汚染深刻

原文入力:2009-03-18午前08:22:06
坡州 予定地 鉛濃度150倍・釜山は石油まみれ
SOFA改正しなければ 浄化費用 数兆ウォン背負い込むことに

ソン・ギョンファ記者,キル・ユンヒョン記者

←米軍基地未公開汚染実態

今年返還予定の駐韓米軍射撃場から基準値の150倍を越える鉛が検出されるなど、全国13ヶの返還予定米軍基地の汚染水準が深刻なことが明らかになった。
17日<ハンギョレ>が入手した返還予定米軍基地13ヶ所の汚染実態調査結果によれば、京畿,坡州市‘テキサス米軍射撃場’は検出された鉛濃度が1万5200ppmで、我が国汚染浄化基準値100ppmの150倍を越えることが明らかになった。銅は基準値(50ppm)の16倍の792ppmが検出された。京畿,議政府市‘スタンレー米軍部隊’道路拡張地の土壌の亜鉛濃度は1137ppmで、基準値300ppmをはるかに上回った。

釜山市,釜山鎭区の‘DRMO’(廃品処理所)返還予定地は総面積3万4925㎡の3分の1を越える1万3760㎡の土壌からは、鉛は基準値の13倍の1293ppm,水銀は60倍の243ppm,亜鉛は3倍の1275ppmが検出された。また石油類の汚染状態を示す石油系総炭化水素濃度は1万8923ppmで基準値(500ppm)の37倍に達した。この地域は2010年我が国に返還される予定だ。

米軍とわが政府(環境部)は2004~2006年米軍基地41ヶ所の環境汚染実態調査を行ったが、この間返還予定地13ヶ所に対しては汚染実態公開を拒否してきた。これに対して環境部は「返還にならない基地は交渉余地が残っており敏感な資料として公開しない」として「環境部が単独で公開可否を決めにくく関係部署間協議中」と話した。

専門家たちはこれら基地が実際返還される時点では環境汚染程度と汚染浄化費用が大きく増えると見ている。2007年に返還された23ヶ米軍基地の場合、2004~2006年実態調査時は浄化費用を1197億ウォンと推算したが、昨年11月国防部の詳細な調査時は3200億ウォンとなり3倍近く増えた。ファン・ミンヒョク緑色連合幹事は「すでに返還された基地だけでなく、返還予定基地もやはり環境汚染が深刻だという事実が確認された」としながら「まだ環境汚染調査さえ実施されていない龍山米軍基地など残り40ヶ所余りの状況も大きく変わらないだろう」と話した。彼は「進行中の韓-米駐屯軍地位協定改正交渉で汚染治癒の水準と手続きを強化しないまま返還交渉が持続した場合、数兆ウォンの費用を私たちが背負い込むことになりかねない」と指摘した。ソン・ギョンファ,キル・ユンヒョン記者freehwa@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/344745.html 訳J.S