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[社説]サムスン-ASML協力を「半導体同盟」と飾り立てた尹大統領のオランダ訪問

登録:2023-12-14 20:12 修正:2023-12-15 06:18
オランダを国賓訪問した尹錫悦大統領とキム・ゴンヒ女史が12日(現地時間)、オランダのアムステルダム王宮で開かれた国賓晩餐会で、オランダのウィレム・アレクサンダー国王、マキシマ王妃と共に拍手している=共同取材/連合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル) 大統領がオランダ国賓訪問を通じて、韓国とオランダが「半導体同盟」を結ぶ成果を成し遂げたと大統領室が大々的に広報しているが、韓国の国民は首をかしげている。

 尹大統領は13日、オランダのマルク・ルター首相との首脳会談後、両国が「半導体同盟」という字句が入った共同声明を発表し、前日にはオランダの最先端半導体装備メーカーであるASMLのクリーンルームも訪問した。大統領室は「外国首脳の初のASMLクリーンルーム訪問」「両国とも特定国家との半導体同盟構築は初めて」とし、途方もないことのように意味を付与した。

 冷静にみる必要がある。サムスン電子は2000年代からASMLと半導体超微細工程技術・装備開発協力を続けており、サムスン電子のイ・ジェヨン会長は昨年すでにASMLのクリーンルームを訪問している。サムスン電子とASMLは12日、7億ユーロを投資して韓国に研究所を設立し、次世代露光装備を共同開発することで業務協約(MOU)を結んだ。以前にもたいがいは大統領の外遊に合わせて企業が相手企業と業務協約を締結し、それを外遊の成果に含ませる事例は往々にしてあった。しかしオランダに向かう専用機で参謀たちと「半導体戦略会議」をしたとし、企業間の協約を国家間の事業であるかのように「半導体同盟」と飾り立てるなど、あたかも大統領が乗り出して一挙に解決したかのように前面に出すことは以前にはなかった。

 今回行われたという「半導体同盟」も実体はあるのか。米バイデン政権はすでに就任直後から韓国・台湾の半導体企業とオランダの装備、日本の素材・部品を束ねる「半導体同盟」の構図を作り中国を牽制している。すでに米国が作った「半導体同盟」構造の中で、韓国もオランダも協力している状況だ。今回の国賓訪問が今更どのような「半導体同盟」を作ったというのか。世界の主要メディアで韓-オランダの「半導体同盟」に注目する記事が見当たらないのもそのためだ。さらに、こうしたやり方で「半導体同盟」を強調することは、韓国の国内広報用としては良いかもしれないが、中国をあらためて刺激することであり、国益にどのような役に立つのか分からない。

 「半導体同盟の成果」を騒々しく広報したからといって、尹大統領夫妻の頻繁な国賓訪問をめぐる国民の厳しい視線をそらすことは難しいだろう。外遊のたびに財閥トップを大勢率いて大統領の政治的利益のために利用してきたことも、もうやめてほしい。独裁国家のような姿で恥ずかしいだけでなく、政経癒着の芽にもなりうる。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1120299.html韓国語原文入力:2023-12-14 02:42
訳J.S

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