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[社説]韓米日首脳会談、「汚染水放出」正当化の舞台にしてはならない

登録:2023-08-09 07:58 修正:2023-08-09 09:23
福島第一原発に汚染水を保管しているタンクが立ち並んでいる=福島/AP・聯合ニュース

 日本が今月末ごろに福島第一原発の汚染水を放出する計画を着実に進めている。日本は放出直前に行われる韓米日首脳会談で、汚染水放出に対する支持を韓米から得ようとしているとも言われている。日本国内と国際社会から放出反対の声があがる中、韓米の「同意」で放出を正当化することを意図しているのだ。これに対し韓国政府は「汚染水放出の手助け役」にならないよう、明確な立場と態度を示さなければならない。

 日本のメディアによると、18日(現地時間)にワシントン近くの米大統領の別荘「キャンプデービッド」で行われる韓米日首脳会談の後、岸田文雄首相は福島第一原発の133万トンの汚染水の放出時期を最終的に決め、今月末に放出を開始する。岸田首相が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領、米国のジョー・バイデン大統領と個別に会い、「科学的根拠にもとづいて安全性が確保されている」との内容を説明し、支持を引き出す予定だというのだ。日本政府は今回の首脳会談で、いかなるかたちであれ韓米の支持を引き出して放出の根拠を確保し、反対をやり過ごそうとしている。同様の動きは今後も続いていくとみられる。

 汚染水の放出に対する韓国市民の憂慮に対して責任ある対策も打ち出していないにもかかわらず、首脳会談を利用して韓国政府の支持を得てそれを踏み台にしようとする日本政府の態度は、実に破廉恥だ。今回の首脳会談は、北朝鮮のミサイル情報をリアルタイムで共有するとともに、経済安保対話の開始などサプライチェーンに関する協力を強化することを目的として行われる。汚染水の放出問題以外にも、北朝鮮・中国・ロシアの密着に対抗して韓米日は安保と経済安保でさらに密着する姿勢をみせているが、それにともなう副作用を懸念する声も少なくない。そこからさらに進んで韓国が事実上汚染水の放出を容認するに至れば、韓米日首脳会談そのものに対する否定的な雰囲気がさらに広がる可能性がある。これまで日本政府の汚染水放出に積極的に同調しつつ、野党と市民の問題提起を「非科学」、「怪談」と乱暴に決めつけてきた尹大統領と政府の態度を考えれば、そのような懸念を抱くのは当然だ。

 全世界が見守る今回の首脳会談で尹大統領が日本の「説明」に同意してしまえば、汚染水放出による環境・健康被害などに対する責任の一部が韓国にのしかかってくることになりうる。尹大統領は韓国人の抱く懸念を明確に伝えるとともに、日本に放出の留保を要求すべきだ。日本は、首脳会談を汚染水放出の正当化の舞台として利用しようという強引な手法はやめるべきだ。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1103538.html韓国語原文入力:2023-08-08 18:46
訳D.K

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