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[社説] 直視すべき“ベトナム戦民間人虐殺”問題

登録:2015-04-08 06:50 修正:2015-04-08 07:05

 ベトナム戦争当時、韓国軍駐留地域で起きた民間人虐殺事件の被害者2人が初めて我が国(韓国)を訪問した。真実を糾明してベトナム戦の問題に対する社会的議論を進めるいい機会である。何より、日本の歴史歪曲を批判しながらベトナム戦の問題は回避しようとするダブルスタンダード的な態度は克服すべきである。

 被害者2人が参加して7日ソウル堅志洞の曹渓寺(チョゲサ)で開く予定だったベトナム戦写真展のレセプションが同戦争の関連団体の“圧力”で行えなかったことは残念である。曹渓宗では彼らの要求を受けて3日に突然中止した。「大韓民国ベトナム参戦者会」や「大韓民国枯葉剤戦友会」は民間人虐殺が歴史の歪曲だと主張している。

 被害者2人は6日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会議事堂の政論館で開いた記者会見で自分たちの家族と隣人が見舞われた悲劇を生々しく証言した。当時少年、少女であった二人は、苦痛と悪夢に今でも苦しめられていると語った。ベトナム政府は韓国軍の被害にあった民間人は約5000人に達すると推算している。特に1968年1~2月に北ベトナム軍とゲリラの旧正月の大攻勢直後に韓国軍がベトナム中部でゲリラの捜索討伐作戦を行い、多くの被害が出たという。1990年代後半からこの問題が注目されるや1998年と2004年にベトナムを訪問した当時の金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)の両大統領はベトナムに対して謝罪の意思を表明したことがある。

 ベトナム政府が民間人虐殺問題を公式に韓国政府に提起したことはない。自分たちはアメリカを相手に戦っただけで、韓国は主な相手ではでなかったと考えているベトナムの人も多い。しかしベトナムには韓国軍の民間人虐殺に関連して立てられた“憎しみの碑”が50~60基もあるという。大勢のベトナムの人の記憶の中には当時の傷が歳月を越えて続いているのだ。

 韓国とベトナムは植民支配の歴史と、分断、戦争の傷痕と清算されなかった過去の歴史などを共有している。今年はベトナム終戦40年をむかえる年でもある。当時、韓国軍人が不本意ながら民間人の死にかかわったとしても、やはり被害者にすぎない。問題を解決すべき主体はあくまで韓国政府である。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015/04/07 18:41

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/685827.html 訳T.W(1043字)

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