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社説・コラム
[社説]対北政策転換の最後の機会を生かせ
登録:2012-08-15 12:46
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https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/547093.html
原文入力:2012/08/14 19:13(1413字)
金正恩体制が始まって以後、北朝鮮の政策の変化が激しい。かつての金正日国防委員長が先軍政治に焦点を合わせたとすれば、金正恩・労働党第1秘書は人民生活の向上、すなわち‘先経政治’を強調している。先月保守派軍人で先軍政治の核心であったリ・ヨンホ総参謀長を解任して、これまで党-政府-軍に分散していた経済政策を、内閣が‘経済司令部’として統一的に推進するように経済指導体制を改編したのが代表的な例だ。 外部世界を意識した発信も目につく。4月にはロケット発射の失敗を直ちに認め、7月には金・第一秘書の夫人、李雪主(リ・ソルジュ)を公開した。新しく組織したモランボン楽団の公演にミッキーマウスの人形が登場して、短いスカートに高い靴をはいた若い女性が歌う場面を放映することもした。全て、国際社会に新しい体制の透明性と開放性を誇示しようとする意図であろう。
最近になり、米国と中国、日本と活発な外交活動を行っている。北の第2人者とされるチャン・ソンテク国防委員会副委員長が一昨日、50人余りの大規模代表団を率いて中国を訪問した。<朝鮮中央通信>は訪問目的が羅先(羅津(ナジン)、先鋒(ソンボン))経済貿易地帯とファングンピョン(黃金坪)やウィファド(威化島)も経済地帯の共同開発・共同管理のための両国間会議に参加するためのものだと言うが、随行者の構成や訪問日程から考えて、金・第1秘書の中国訪問を含む包括的な協力問題が議論されるものと見られる。日本とも過去の日本軍の遺骨収拾を名目に4年ぶりに政府間の対話を再開する予定という。米国とは4月のロケット発射以後も引き続き対話窓口を開けておいている。
結局、南北の間だけ断絶したまま北は外国と活発に交流しているわけだ。北が対北朝鮮強硬政策をとっている南を締め出しているのが大きい。北は内外で大きい変化を求めながらも唯一南に対してだけ公けに誹謗(ひぼう)とテロ示威をはばからないでいる。南北間の和解・協力なしでは外国との関係改善が制約されるしかなく、窮極的に北を助けることができる国は南という点から、これは賢明な態度ではない。
わが政府も5・24の措置(訳注・ヨンピョンド事件に対する北朝鮮制裁)に自らの足が縛られて北側の変化にきちんと対応できずにいる。ややもすると南側だけ仲間はずれになることもありうる。建て前にだけ縛られているのではなく、北の水害に対する支援と離散家族対面、金剛山観光再開など人道的で容易なことから関係を穏やかにしていく知恵が必要だ。任期が6ヶ月しか残っておらず、まもなく大統領選挙が始まるという点を考えれば、今回が対北韓政策を転換できる最後の機会だ。政府は肝に銘じることを望む。
原文: 訳T.W
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