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[社説]聯合ニュースの労組 "チラシと呼ばれたくない"

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/523677.html

 原文入力:2012/3/15 19:13(1125字)
 韓国を代表する通信社<聯合ニュース>の労組が公正報道の回復とパク・ジョンチャン社長の再任阻止を掲げて昨日からストライキに入った。全組合員504人のうち471人が賛否投票して84.1%(396人)の高い賛成率で決定されたストライキだ。1989年に編集局長複数推薦制を要求してストライキを行ってから23年ぶりだ。


 聯合ニュースの記者たちがペンとマイクを置いたのは李明博政府よりの不公正な報道と報道専門チャンネル<ニュースワイ>開始にともなう労働条件の悪化、社内民主主義の後退などにより累積した怒りが爆発した結果だ。労組はストライキ特報‘私たちのゆがんだ自画像’を通じてパク社長体制下で自ら恥ずかしく思った姿を反省して国民に理解と信頼回復を求めている。ある組合員はこの特報に "私が書いた記事に‘聯合チラシ’記者というコメントが寄せられました。私は聯合チラシではなく聯合ニュースに勤めています" と自戒の念を打ち明けている。‘チラシ’の汚名をそそぎたい、これこそが聯合ニュースのストライキの出発点であり最終目的だ。
 労組が告白した聯合ニュースの姿は‘正しいマスコミはやい通信’というモットーとあまりにかけはなれている。ハン・ミョンスク前総理の裁判関連記事は編集局幹部の修正があまりにひどすぎて記者が署名を拒否して‘法曹チーム’として出て行った。4大河川特集記事は‘カワウソと鶴が一緒に暮らす南漢江(ナムハンガン)’ ‘錦川を生かして百済文化も復元’などと手のこんだ広報色ばかりだった。李明博大統領の内谷洞(ネゴクトン)の私邸論議も疑惑糾明は後まわしで釈明に偏っていたという。
 聯合ニュースは国内の放送局や新聞、政府、ポータルサイトはもちろん国外の契約媒体にニュースを供給している。このような通信社のストライキは地方新聞など多くの報道機関のニュース製作に深刻な影響を及ぼすほかない。社内構成員の意思が明確に確認された以上パク社長は賢明な決定を下すべきだ。
 合わせてこの際聯合ニュースの収支構造などに対する再検討が必要だ。聯合ニュースは‘ニュース通信振興に関する法律’により購読料の形で政府の支援を受けている。今年はその規模が354億ウォンだ。聯合ニュースの財政安定が目的かもしれないが、半面で政府が介入する余地が高い。このような仕組みでは政府の顔色を気にしないわけにはいきにくい。

原文: 訳T.W