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リビア 革命直後 一夫多妻制 許容?

https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/503411.html

原文入力:2011/10/31 21:43(980字)
イ・ジョンエ記者


NTC委員長 発言‘女性反発’


‘革命後に来る退歩か?’ムスタファ・モハメド・アブドルジャリル過渡国家評議会(NTC)委員長の‘時代逆行的発言’に、リビアの女性たちがざわめいた。アブドルジャリル委員長が「新しい政府はイスラム律法により支配される」とし「イスラム律法に相反する一夫多妻制の制限を廃止しなければならない」と話したことが火を点けたのだ。

過渡国家評議会とともにカダフィ独裁政権を倒すための戦線に共に立った数多くのリビア女性たちは、独裁者のムアマル・カダフィ政権でも‘例外的’にのみ認められていた一夫多妻制を全面許容するという今回の発言に対して「新たな圧制」として反発していると<ニューヨーク タイムズ>が30日報道した。


女性弁護士アッジャ・カメル マグルは「1970年代に女性たちが得た権利を奪われてはならない」として、リビアの臨時首長にすぎないアブドルジャリル委員長が責任範囲を越えた行動をしていると非難した。カダフィ追放を支援した西側同盟国らの間でも一夫多妻制許容方針に憂慮を示している。


だが、リビア女性たちとは異なり、男性たちはアブドルジャリル首班の発言を歓迎している。去る28日、ベンガジでは数百人の男性が一夫多妻制を許容するというアブドルジャリル委員長を支持するデモを行った。


リビア専門家たちはアブドルジャリル委員長の一夫多妻制全面許容発言がイスラム主義者らの支持を受けるための政治的発言だと分析したと<ニューヨーク タイムズ>は伝えた。アブドルジャリル委員長が「シャリーア(イスラム律法)は一夫多妻制を許容している」としつつも「(だが)いかなる法も廃止はしない」という曖昧な語法を使ったことからもこういう内心が読みとれる。現行リビア法は最初の妻の許諾がある場合に限り、複数の妻を置かねばならない理由を判事の前で明らかにした後に一夫多妻制が許されるので、一夫多妻制を全面許容するという言葉とは背馳されるためだ。


イ・ジョンエ記者 hongbyul@hani.co.kr


原文: 訳J.S