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[ビンラディン射殺以後] 米CIA局長 "ビンラディンが手を上げていれば生け捕り" 苦しい弁明

原文入力:2011-05-04午後09:58:45(1569字)
米 "武装してはいなかったが抵抗はした" とし、具体的答弁できず
‘暗殺禁止’国際法違反 論難…国連など追加説明 要求

イ・ポニョン記者

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射殺適法性 論難 本格化
ホワイトハウスがオサマ、ビンラディンの射殺状況と関連した重要な説明を24時間も経たぬ内に自ら覆しながら彼の射殺が適切で正当な行為なのかが本格的に俎上に上がった。米国政府は捕らえる意思がなかったわけではないと弁明しているが、射殺から水葬まで一瀉千里に進行された過程を見ればありのままには受け入れ難い。

ジョン プレノン ホワイトハウス テロ担当補佐官は去る2日(現地時間)ブリーフィングでビンラディンが交戦にまきこまれ死亡したと明らかにした。

一部米国言論は 「警察が銃をもち飛びかかる凶悪犯と対抗した状況を考えれば良い」という法学者らの説明を添えビンラディン射殺が正当だと伝えた。彼らはビンラディンとアルカイダが1996年米国に戦争を宣言した "交戦相手" という主張も持ち出し彼の射殺は法的争いの種にはならないと断言した。

だが、ビンラディンが武器を持っていなかったことをホワイトハウスが自認したことにより適法性論難が不可避になった。米軍の行為を国際法や米国法が禁止する暗殺や裁判を経ない処刑と見られる素地があるためだ。ナビ ピライ国連人権高等弁務官がビンラディンを「最もおぞましいテロに責任がある人」と呼びながらも、具体的説明を要求した所以でもある。国際アムネスティとヒューマンライツウォッチも追加的説明と調査を要求した。

米軍が武器を持っていなかったビンラディンを一気に頭に銃を撃ち射殺したことは当初から捕らえる意志がなかったためという指摘も出ている。作戦を総指揮したリアン パネター中央情報局(CIA)局長は2日<NBC>放送インタビューで「交戦遵守規則次元で、もし彼が突然手をあげて逮捕を自ら要望すれば捕まえることもできただろう」と話した。‘なにかあれば射殺する’ということが方針だった計算だ。ジェイ  カーニー ホワイトハウス スポークスマンはビンラディンが武器を持ってはいなくとも抵抗して米軍が射撃を加えたと主張しながらも、「どんな抵抗行為をしたか" という記者たちの質問には答えられなかった。<ニューヨーク タイムズ>はカーニースポークスマンの案内で国防部に問い合わせしたが、やはり答えを得ることはできなかったと報道した。

<ニューヨーカー>は「ビンラディンが法廷に立つならば米国史上最も複雑で苦痛な司法手続きが進行されただろう」という言葉で、彼が射殺されなかった場合の混乱を予想することもした。米国としては射殺が一番楽な選択であったという話だ。

また、英国日刊<テレグラフ>などはビンラディン隠れ家追跡の決定的な情報をグアンタナモ収監者に対する‘水拷問’を通じて得たとし、情報獲得過程が正当化されうるか論難がおきていると報道した。9・11を企画した疑惑で逮捕されたカリド シェーク ムハンマドが米中央情報局(CIA)の激しい水拷問を受けビンラディン連絡責任者の名前を言ったということだ。リチャード ハース米国外交協会(CFR)会長は<ロイター>通信とのインタビューで 「一部(尋問)技術の道徳性と倫理性を巡る論難に再び火がつくだろう」と話した。

イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/476427.html 訳J.S