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日本の歴史学者、朝鮮人136人が犠牲になった長生炭鉱惨事の「朝鮮人資料集」出版

登録:2026-06-24 08:27 修正:2026-06-24 10:54
日本の歴史研究者、長澤秀さんが19日、東京の自宅で、崩れそうなほど古い「昭和17年来信簿」から長生炭鉱水没事件当時の朝鮮人関連の資料を探している//ハンギョレ新聞社

 「(長生炭鉱)事故に関する生死照会の件。朝鮮のキム・テジュン」

 日本の歴史研究者の長澤秀さん(75)は19日、東京の自宅で、崩れそうなほど古い84年前の「昭和17年(1942年)来信簿」を慎重にめくった。その年の2月3日、山口県の長生海底炭鉱で起きた水没事故で、強制労働で苦しめられていた朝鮮人と日本人あわせて180人あまりが死亡した。この来信簿には、故国の遺族が家族の生死だけでも知ろうとして炭鉱側に送った手紙の目録が残されている。長澤さんは「当時の文書から、急報を受けた朝鮮人家族が問い合わせの手紙を送った目録などを確認でき、手紙の原文は残されていないが、家族の生死を案じる切実な思いが伝わってきて、心が痛む」と述べた。

 この日、長澤さんが公開した長生炭鉱の朝鮮人労働者関連の資料約40冊には、惨事当時に炭鉱側がポンプで排水を試みる緊急の動きや、10日後に開かれた合同葬儀、朝鮮人犠牲者の出身地に送った文書、日本国内の監督官庁の指示事項などが含まれている。また、朝鮮人が14~15回にわたり炭鉱に動員される過程で、日本人管理者らとの大規模な乱闘劇が発生したかと思えば、過酷な暴行に苦しめられた労働者たちが逃亡し、業者側が対策に乗り出した内容なども記されている。

 長生炭鉱惨事は1942年、海底炭鉱内部に海水が流入し、過酷な労働を強いられていた朝鮮人136人と日本人47人が死亡した大規模な水没事故だ。日本の市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」による数十年にわたる努力の末、80年あまりのあいだ地中に埋もれていた坑道の入口を発見した。当初、日本政府は、惨事の真相究明や遺骨返還の動きに消極的な態度を示していたが、李在明(イ・ジェミョン)大統領と日本の高市早苗首相が1月、「朝鮮人犠牲者のDNA鑑定」への協力を約束し、韓国・日本両政府レベルでも注目されている事案だ。

日帝強占期(日本による植民地時代)に日本の山口県宇部市の長生海底炭鉱に動員されたある朝鮮人の採炭作業の記録//ハンギョレ新聞社

 長生炭鉱水没事故については、過去にも現地の郷土史家が中心となりまとめた『炭鉱における水非常-昭和17年長生炭鉱災害に関するノート』(山口武信、宇部地方史研究、1976年)や、口述記録『海がほけた!─山口県長生炭坑遭難の記録』(梶村秀樹、在日朝鮮人運動史研究、1982年)など一部の研究資料が残されていた。しかし、植民地朝鮮から連れてこられ、海底炭鉱で悲惨な死を遂げた朝鮮人の実態を示す資料は非常に不足していた。

 長澤さんは、これまでの研究・収集を通じて蓄積した膨大な資料を本にまとめた『長生炭鉱 朝鮮人関係資料集』を来月、日本で出版する予定だ。朝鮮人の過酷な労働環境を推察できる炭鉱の運営日誌や、非常に危険な炭鉱運営の実態、ずさん極まりない朝鮮人の給与体系など、一般にはほとんど公開されたことのない文書資料が収録される。長澤さんは「膨大な原本資料から朝鮮人に関する部分だけを抽出し、本を構成した」とし、「主に大惨事を起こした当事者(炭鉱事業主)側の内部資料で、そのほとんどは研究者でさえ見ることができなかった文書」だと説明した。

 長澤さんは「在日朝鮮人運動史研究会」の会員として活動してきた歴史学者で、『戦時下朝鮮人中国人連合軍俘虜強制連行資料集:石炭統制会極秘文書』『戦後初期在日朝鮮人人口調査資料集』などの著書がある。青年時代、在日朝鮮人歴史学者の朴慶植(パク・キョンシク、1922~1998)さんが書いた強制動員関連の著書を読み、衝撃を受け、「これは本当なのか」という戸惑いと驚きのなか、韓国と日本の過去の歴史についての研究を本格化させた。2022年には、太平洋戦争後にソ連のサハリンに取り残された韓国・朝鮮人の問題の解決に生涯を捧げた在日コリアンの李羲八(イ・ヒバル、1923~2020)さんの口述や関連資料を収めた著書『遺言:「樺太帰還在日韓国人会」会長、李羲八が伝えたいこと』を執筆し、韓国でも翻訳本が出版された。

 今回の資料集を機に、犠牲者数と事故原因がいまだ明確になっていない長生炭鉱惨事の真相究明の必要性が提起される可能性もある。犠牲者183人全員が海底炭鉱に水没したとされるが、一部の遺体は回収されたことをうかがわせる記述が残されている。事故関連の文書には「○○○○遺体に関する件」「埋葬費用支給決定通知、パク○ドル他20人」といった遺体回収を推測させる内容が含まれている。また、事故直前の数日間、無理のある坑内採掘作業が行われたという記録など、水没事故の原因究明の必要性を感じさせる内容もある。

日本の歴史研究者の長澤秀さんが19日、東京の自宅で長生炭鉱水没事件当時の朝鮮人関連の資料を説明している//ハンギョレ新聞社

東京/文・写真 ホン・ソクジェ特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1265014.html韓国語原文入力:2026-06-24 05:01
訳M.S

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