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イラン外相「米国は信頼できない」…トランプ大統領「整理作業が必要」軍事行動を示唆

登録:2026-05-16 08:52 修正:2026-05-16 09:29
イランのアッバス・アラグチ外相が15日(現地時間)、インドのニューデリーでBRICS外相会合に出席後、記者会見で発言している/EPA・聯合ニュース

 米国とイランが2カ国以上続くイラン戦争の出口をなかなか見出せていない中、イランのアッバス・アラグチ外相が、イランは米国を「信頼していない」として、米国が誠実に臨む場合にのみ交渉に応じると強調した。ほぼ同じ時間帯、訪中日程を終えて帰国の途についた米国のドナルド・トランプ大統領は、「若干の整理作業」のためにイランに戻ることもありうると述べて圧力をかけた。

 アラグチ外相は15日(現地時間)、インドのニューデリーで記者会見を行い、「我々は彼らの誠意に疑念を抱いているが、彼らが誠意をもって、公正でバランスの取れた合意をする準備ができていると判断された瞬間に交渉を行うだろう」と述べた。中東のメディア「アルジャジーラ」が伝えた。アラグチ外相はまた、ホルムズ海峡はイラン海軍と協議すれば、敵国を除くすべての船舶に開放されていると主張した。

 アラグチ外相はこの日、イランは中国を含む紛争解決に向けたすべての支援に開かれていると述べた。さらに、中国とイランは「戦略的パートナー」だとして、「中国が善意を持っていることを知っているため」、中国が外交を支援するためになしうることは「歓迎」すると述べた。

 米国とイランは先月の第1次終戦交渉以降、終戦に向けた動きが停滞しており、14日から15日にかけて行われた米中首脳会談に注目が集まっていた。トランプ大統領が中国の習近平国家主席との会談で中国からの協力を引き出し、イラン戦争の状況の進展を図ると予想されていたからだ。トランプ大統領は会談後、習主席はイランの核兵器保有とホルムズ海峡の通行料徴収に反対しており、海峡の開放に賛同したと繰り返し述べているが、中国側は早期の戦争終結が必要だという原則的な立場を示すにとどまっている。そのため、トランプ大統領は今回の会談で実質的な協力を得られなかったとの見方が示されている。

 このような中、トランプ大統領は米国へ帰国する専用機内で記者団に対し、自分はイランとの「停戦には賛成しなかったが、パキスタンのためにやむを得ず(停戦)した」と語った。そして「我々は事実上、彼らの軍を全滅させた。1カ月ほど停戦したため、若干の整理作業が必要になりうる」と述べた。整理作業が何を意味するのかは語られていないため正確な意味は不明だが、イランとのこう着状態の打破に向けて一連の軍事行動に打って出ることを示唆している可能性がある。

 トランプ大統領はまた、イランの「誠意」を前提に、核プログラムの20年間猶予を受け入れうると述べた。両国の交渉の場の内外で、米国はイランの核活動の停止期間として20年、イランは5~10年を提示したとされている。

 一方、アラグチ長官はこの日、イランの高濃縮ウランを受け入れるとするロシアの提案について感謝の意を表したうえで、ロシア当局者と意見を交わしたことを認めた。ただしアラグチ長官は、イランは濃縮ウラン問題を米国との交渉の後半段階へと先送りする計画だが、適切な時期にロシアの提案を考慮する可能性もあると語った。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1258941.html韓国語原文入力:2026-05-15 22:23
訳D.K

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