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400万バレルのイラン産石油を積んだ「アジア行きタンカー」2隻、ホルムズ海峡通過

登録:2026-04-29 09:28 修正:2026-04-29 09:52
途中で拿捕される可能性も
24日(現地時間)、イラク南部海上の石油ターミナルに停泊し、原油の積み込みを準備しているタンカー「ヘルガ」。ヘルガは、ホルムズ海峡封鎖後に2番目にイラクに到着したタンカー/ロイター・聯合ニュース

 米国によってホルムズ海峡が封鎖されているにもかかわらず、最近イラン産の約400万バレルの石油を積んだ2隻のタンカーが海峡を通過したことが判明した。ただし、計1000万バレルを積んだ別の6隻のタンカーは、ここ数日の間に海峡を抜けられずに引き返しているため、海峡の封鎖は解除されていないと思われる。

 27日(現地時間)のロイター通信の報道によると、衛星分析サイト「タンカートラッカーズ・ドットコム」は、イラン産の約400万バレルの石油を積んだアジア行きの2隻のタンカーが24日に海峡を通過したと明らかにした。

 同サイトは、別の分析では過去数日の間に1050万バレルのイラン産石油を積んだ6隻のタンカーが海峡を脱出できず、イランの港へ引き返したことを把握している。

 これとは別に、イランの4隻のタンカーが空の状態でアジアから帰港し、その後、パキスタン沿岸で最後に確認されている。

 イランは2月28日の戦争勃発直後に、世界のエネルギー輸送量の20%を占めるホルムズ海峡の封鎖を開始。米国はこれに対抗して今月13日にイランに対する海上封鎖に踏み切った。17日から18日にかけてイラン側は一時的に海峡を開放したが、再び封鎖している。この海峡は、開戦前は一日平均約125~140隻の船舶が通過していたが、開戦後に通過したタンカーはわずか7隻のみ。

 米中央軍(CENTCOM)は、13日の海上封鎖の開始以降、37隻の船舶を別のルートに迂回(うかい)させたことを25日に明らかにしている。

 ロイター通信は、米軍がオマーン湾で一部の船舶に引き返すよう指示したものの、その他の船舶は航行の継続を許可されたようだと伝えた。

 船舶追跡データ企業「ケプラー」と衛星分析企業「シンマックス」によると、27日現在、過去24時間にバルク船を中心として最低でも7隻がホルムズ海峡を通過している。その中にタンカーは含まれていない。一部はイラクの港から、1隻はイランの港から出航した船。

 しかし米軍は、イランに関係する船舶を遠くはマラッカ海峡でも迂回させているため、これらの貨物船が実際に購入者のもとに着くのか、途中で拿捕(だほ)されてイランへ引き返すかは不透明だとロイターは分析した。

 いっぽうロイターは、アラブ首長国連邦のアブダビ国営石油会社(ADNOC)の液化天然ガス(LNG)運搬船がホルムズ海峡の通過に成功したようだと報じた。事実であることが確認されれば、イラン戦争勃発後にLNG運搬船がガスを積んでホルムズ海峡を通過した初の事例となる。LNGを積んでいないオマーンの運搬船が海峡を通過した例は以前にもある。

 データ情報会社「ICIS LNG Edge」、「マリントラフィック」などによると、この船は先月30日に湾岸海域で初めて目撃されて以降、数週間にわたって信号が途絶えていたが、最近になってインド西方沖に姿を現した。湾岸海域の船舶は、追跡を回避するために位置情報の送信を停止したり、偽情報を送信したりするなどの戦術を用いているという。ICISのシニアアナリスト、アレックス・フローリー氏は「ガス運搬船が海峡を脱出したのであれば、ガス市場にとって希望のシグナルとなりうるだろうが、非常に初期段階のシグナルにすぎない」とし、「ガス運搬船が1隻通過したからといって、より多くのタンカーがそれに続くと保証できるわけではない。状況の変化が速いからだ」と語った。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1256185.html韓国語原文入力:2026-04-28 08:27
訳D.K

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