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「核汚染水」呼称の中ロ共同声明…日本政府「遺憾」表明

登録:2024-05-18 05:19 修正:2024-05-18 07:44
外交ルートを通じて抗議
福島第1原発の敷地内のタンクに保管中の放射性物質汚染水/聯合ニュース

 日本政府は、中国とロシアが16日の首脳会談後に発表した共同声明で、福島第1原発の汚染水を「核汚染水」と呼称したことについて、事実に反すると抗議したことを明らかにした。

 林芳正官房長官は17日午前の定例記者会見で、「中ロ両国が共同声明でALPS(多核種除去設備)処理水の海洋放出について、事実に反する言及を行ったことは大変遺憾」であり、「外交ルートを通じて中国側とロシア側の双方に抗議した」と述べた。林長官は「(海洋放出については)IAEA(国際原子力機関)の包括報告書でも関連の国際安全基準に合致しており、人および環境への影響は無視できる程度だと結論づけられている」として、「(放出開始後も)科学的観点から何ら問題は生じていない」と主張した。

 中国の習近平国家主席とロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、16日に北京で発表した共同声明で、福島原発汚染水の海洋放出について、「核汚染水」と呼び、「中ロは深刻な懸念を表明する」と明言した。さらに「関係国も独立したモニタリングができるよう尊重せよ」と求めた。

 一方、東京電力はこの日午前、福島第1原発の汚染水の6回目の放出を始めたことを明らかにした。今回の放出は来月4日まで実施され、放出量はこれまでと同じ7800トンになる。東京電力は昨年8月に初の海洋放流を開始し、7日までに5回にわたり合計約3万9000トンの汚染水を海に放出した。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1140972.html韓国語原文入力:2024-05-17 16:05
訳M.S

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