東京電力が24日、停電が発生した福島第一原発の汚染水の海洋放出を停止したという。汚染水の放出が途中で中断されたのは2度目だ。
NHKは、同日午前10時43分頃、原発内の設備に電気を供給する系統の一部が停止し、停電が発生したと報道した。
停電の影響で19日から始まった汚染水の放出も中断された。東京電力は来月17日までに計7800トンの汚染水を放出する予定だった。NHKによると、林官房長官は「(周辺の放射線量を測定する)モニタリングポストの数値などに有意な変動はない。停電の原因は、構内で行われていた掘削作業で誤ってケーブルを損傷したためと推定されると報告を受けている」と説明した。
東京電力の建物の近くで掘削作業をしていた作業者1人がけがを負ったという。福島中央テレビは「建屋の近くでは掘削作業をしていた作業員1人がやけどを負っていて、この作業中に電源ケーブルを傷つけたことが停電の原因とみられている」と報じた。
これに先立ち、先月15日にも福島県で「震度5」の地震が発生し、指針に従って汚染水の海洋放出を停止した。
東京電力は昨年8月、初の放出を開始し、先月まで4回にわたって計3万1200トンの汚染水を海に流した。2024年度(2024年4月~2025年3月)には7回に分けて汚染水約5万4600トンを放出する計画だ。