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旧正月の連休に「歳酒不温」…お酒を減らす10の方法

登録:2024-02-14 06:41 修正:2024-02-14 09:20
ゲッティイメージバンクより//ハンギョレ新聞社

 正月にお酒を温めず冷やして飲むという「歳酒不温」という言葉がある。新年初日からお酒に酔わず、冴えた精神で一年を始めるという意味が込められている。「今年こそは」飲み過ぎず、健康な体で一年を過ごすためには、どんな方法があるだろうか。

 ワシントンポスト紙は「お酒を減らす10の方法」という記事で、まず酒をどれだけ飲むかを記録することから始めるようアドバイスする。現在の状況を正確に把握してこそ、飲み過ぎを改善する代案を設けることができる。また、スタンフォード大学のキース・ハンフリーズ教授(神経精神科)は、「あなたとお酒のうちどっちが主導権を握っているのか」という問いを投げかけてみることを勧める。米国立アルコール乱用・依存症研究所(NIAAA)のホームページは、アルコールの含有量を測定・記録できる有用な情報を提供している。

 飲み過ぎに対する基準をきちんと設定する必要もある。ハンフリーズ教授は「飲みすぎる人の多くは、友人たちも飲みすぎるケースが多い」と指摘する。友人たちが1軒のお店で平均10杯ほどのお酒を飲んだ場合、「自分も平均程度なので大丈夫だ」と思いがちだということだ。酒の種類に関係なく、男性は1軒のお店で5杯、女性は4杯以上飲めば、飲みすぎに分類される。

 お酒よりさらに楽しいものを探すのも良い方法だ。運動やボランティア、勉強、文化活動など、お酒を飲むこと以外にもできることが多い。また当然のことながら、お酒が目につかなければ飲む頻度も減る。ハンフリーズ教授によると「お酒を一杯飲みたい時、キッチンにお酒が置いてあれば、あまりにも簡単にお酒を飲むことになる」と指摘した。「お酒を飲むことが難しくなる環境」を作ることも大事だ。

 お酒を飲んだ日の苦痛と飲まなかった日の安らかさを比べてみてはどうだろうか。「お酒を飲まなかった日には頭がすっきりする」とか、「体重が減る」などの「肯定の力」を活用することだ。「お酒家計簿」を作成するのも良い。1カ月の酒代を計算してみれば、お酒のない生活がどれほど自分の人生を豊かにするかを計算できる。例えば、月20万ウォン程度使っていた酒代が「臨時収入」として入ってきたとしてみよう。素敵な服や欲しかった靴、高くて諦めていたミュージカル公演観覧の機会などを手に入れられる。

 それでもお酒を飲まなければならないなら、良い飲酒の習慣を持った方が良い。平日にお酒を控えて週末に飲みすぎたり、持続的に「一人酒」をするのが悪い飲酒の代表的な事例だ。ワシントンポスト紙は「悪い飲酒の習慣を持つ人たちは『なぜ酒を飲むのか』という質問を自ら投げかけてみてほしい」とし、「退屈や不安、憂鬱さのようなもののためではないかなど、お酒を飲む理由が分かればこそ、お酒を減らす方法も見つかる」と説明した。完全な禁酒が難しければ、お酒を飲む量を減らすだけでも役に立つ。お酒を減らして「健康に酒を飲む人」になろう、ということだ。

 飲み過ぎと関連して治療を受けることを恥ずかしく思うことはやめよう。お酒をたくさん飲む人の中には、専門家の助けが必要なケースも多い。多量のお酒を飲んでいた人が急にお酒をやめると、禁断症状が現れ、入院治療が必要な場合もある。米国の事例のように、「アルコール依存症匿名会」や「スマートリカバリー」のようなコミュニティによる支援プログラムに参加するのも良い。特に、お酒による問題を解決するためには、周りに助けを求めることを恥じてはならない。ハンフリーズ教授は「このような問題はありふれた経験だ。誰かの助けを求めることを恥じてはならず、解決は可能だという希望を持たなければならない」と語った。

ホン・ソクチェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1127955.html韓国語原文入力: 2024-02-10 11:02
訳H.J

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