本文に移動

北朝鮮旅客機、北京に到着…3年7カ月ぶりに「空の道」開かれる

登録:2023-08-23 06:52 修正:2023-08-23 08:00
北朝鮮国営航空会社の「高麗航空」所属旅客機が22日午前、中国の首都北京に着陸した=北京/聯合ニュース

 北朝鮮の「高麗航空」所属の旅客機が22日午前、中国の北京に着陸した。北朝鮮の旅客機が海外に降り立ったのは、2020年1月に新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大が始まって以来3年7カ月ぶり。

 高麗航空のJS151便は同日午前、平壌順安(スナン)空港を出発し、午前9時17分ごろ北京首都国際空港に到着した。当初、到着予定時間は9時50分だったが、約30分早く到着した。同旅客機に誰が搭乗していたかは確認されていない。ただし、高麗航空旅客機がロシア産ツポレフ(Tu)204機種である点を考えると、140~150人の乗客が乗っていたものと推定される。

 首都国際空港の電光掲示板には、平壌に戻る便と推定されるJS152便が午後1時5分頃に北京を出発すると表示された。日本のテレビ朝日は空港関係者の話として、平壌行きの航空便に中国に滞在していた北朝鮮の留学生や党幹部などが搭乗すると報じた。

 首都国際空港の国際線のチェックインカウンターには、胸に人共旗(北朝鮮の国旗)バッジをつけた北朝鮮人が多く並んでいた。彼らは高麗航空のチェックインカウンターに長蛇の列を作っており、周りにも少なくない北朝鮮人たちが椅子に座って順番を待っていた途

 朝中間の空路は2020年1月の新型コロナの感染拡大以来、3年7カ月ぶりに開かれた。中国に滞在していた北朝鮮の人々は2020年1月以降、国境閉鎖によって中国に留まり続けてきた。人共旗バッジをつけた乗客たちは、それぞれカートに荷物をいっぱい積んで帰国の途を待っていた。高麗航空は新型コロナ感染拡大前、中国の北京、瀋陽、上海、ロシアのウラジオストクを行き来する路線を運営していた。

 当初、北朝鮮の旅客機は前日に首都国際空港に到着する予定だったが、キャンセルとなった。中国外務省の汪文斌報道官は前日の定例会見で、「中国は今年1月から中国と外国航空会社間の国際旅客船再開の申請を受けており、夏・秋シーズンには北朝鮮航空会社の申請により平壌~北京の定期旅客路線(の運航再開)を承認した」と述べた。正確な承認時期は明らかにしなかった。

 同日の平壌~北京便は臨時編成だが、今後定期路線に再編され、北朝鮮の中ロ往来が正常化するものとみられる。ロシアの「スプートニク」、「インタファクス通信」は18日、ウラジオストク国際空港関係者の話として、25日と28日に高麗航空所属の航空機が到着する予定だと報じた。

北京/チェ・ヒョンジュン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1105283.html韓国語原文入力:2023-08-23 01:19
訳H.J

関連記事