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「F16戦闘機を送ってほしい」…米国、ウクライナの持続的な要請に供与を承認

登録:2023-08-19 06:35 修正:2023-08-19 07:31
デンマーク、オランダが保有している戦闘機 
早ければ来年初めにも戦場に投入
オランダ空軍が保有するF16戦闘機/ロイター・聯合ニュース

 CNNは17日、米国がデンマークとオランダが保有しているF16戦闘機をウクライナに移転することを承認したと報じた。

 アントニー・ブリンケン米国務長官は、デンマークとオランダ政府に送った書簡で、ジョー・バイデン政権はウクライナへのF16の供与を「全面的に支持する」と明らかにした。ブリンケン長官はまた、ウクライナのパイロット訓練が終わり次第、F16の供与に関する米国内の手続きを迅速に進めると述べた。

 ウクライナに対するF16の供与は、ジョー・バイデン大統領が5月にウクライナのパイロットの訓練を承認したことで予見されていた。米国はそれまではF16がロシア領内攻撃に使われた場合、ロシアを過度に刺激しかねないとの理由で供与に反対してきた。しかし、ウクライナが粘り強く供与を求め続けたことを受け、欧州の同盟国が保有しているものを供与する方向で検討を進めてきた。自国保有分は供与しない計画の米国は、デンマークとオランダの他にもF16の供与を打診しているという。米国家安全保障会議(NSC)のジョン・カービー戦略広報調整官はCNNとのインタビューで、ウクライナができるだけ早い供与を望んでいると述べた。

 しかし、ウクライナ空軍は年内にF16を作戦に投入することはできないと明らかにした。ウクライナ軍のパイロットに対するF16の操縦訓練は、当初8月に開始する予定だったが、実施が遅れている。デンマーク国防省はパイロットと地上要員の訓練に6カ月はかかるとみている。第三国がウクライナ軍のパイロットを訓練する場合でも、米国からシミュレーターなど訓練用の資料を提供してもらう必要がある。カービー調整官は「訓練はまもなく始まるものとみられる」と述べた。

ワシントン/イ・ボニョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1104826.html韓国語原文入力: 2023-08-18 16:14
訳H.J

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