ソン・フンミン選手(31、トッテナム)に対して試合中に人種差別的な行動をしたサポーターが、現地の司法当局によって3年間サッカー場入場禁止の処分を受けた。
英紙「フットボール・ロンドン」は3日(韓国時間)、30歳の男性に対し、英国ロンドン市のロンドン市治安判事裁判所が726ポンド(約11万8千円)の罰金と3年間サッカー場への接近禁止命令を下したと報じた。この男性は昨年8月15日、ロンドンのスタンフォードブリッジで行われたチェルシーとトッテナムの試合中、ソン・フンミンがコーナーキックを蹴るため観客席の方に近づくと、目尻をつり上げる行為をした。この場面はソーシャルメディアを通じて拡散され批判を呼び、チェルシー球団はこのサポーターに無期限立ち入り禁止処分を下した。
今回出た裁判所の判決は、球団の懲戒を越え、当該事件を憎悪犯罪(ヘイトクライム)と見なしたものだ。ロンドン南部地方検察庁のライオネル・イーサン検事長は、「フットボール・ロンドン」とのインタビューで、「英国検察庁(CPS)はサッカー場内外で起きているあらゆる形のヘイトクライムを容認できないことを明確にしてきた。法理的要件が満たされる限り、私たちは躊躇なく彼らを法廷に立たせ、より過酷な量刑を求めることで、正義の実現に努める」と述べた。さらに「人種差別的なジェスチャーと暴言はスポーツ競技の根幹を損ねるもの」だと付け加えた。