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日本、新たな主力ロケット「H3」の打ち上げに失敗…白い煙だけが立ち上った

登録:2023-02-18 06:25 修正:2023-02-18 07:35
約30年ぶりに新しいロケットを開発 
JAXA「補助エンジンに異常… 
失敗ではなく打ち上げ中止」
日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前10時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターで「H3」の打ち上げを試みたが、ロケット発射台から白い煙が立ち上るだけで機体が離陸しなかった。補助ロケットが点火されなかったものと把握されている/AP・聯合ニュース

 約30年ぶりに開発された日本の新しい大型ロケット「H3」の打ち上げが実現しなかった。補助ロケットの着火に至らなかったものと把握されている。

 日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日午前10時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターで「H3」の打ち上げを試みたが、ロケットの発射台から白い煙が立ち上るだけで、機体は離陸しなかった。宇宙センターは「メインエンジンは点火されたが、(ロケットの両側に付いている)補助ロケットが点火されていないようだ。状況把握に時間がかかる」とアナウンスした。

 補助ロケットは最も推進力が必要な発射初期段階に使われる装置で、発射0.4秒前に点火し、1分56秒後に高度43キロメートル地点でロケット本体から分離される予定だった。JAXA関係者は取材陣に「今日の打ち上げは難しそうだ。まだ打ち上げていないため、失敗ではなく発射中止だ」と述べた。JAXAは原因が見つかり次第、再び発射を試みる方針だ。

 「H3」は現在の主力ロケット「H2A」の後継機で、JAXAと三菱重工業が2014年から開発に着手した。NHKは「日本の大型ロケットとしては『H2』以来となるおよそ30年ぶりの新規開発で、総開発費2000億円余りの国家プロジェクトとして進められている」と報道した。

 「H3」は長さ63メートル、直径5.2メートルで、燃焼を終えると順に分離される2段式ロケットだ。日本政府の主力大型ロケットで、人工衛星の打ち上げと宇宙開発に活用される。年間5基前後の打ち上げを計画している。「H3」は以前にもエンジンの問題が発生し、当初2020年に打ち上げを予定していたが、2回延期した末、今回再び試みられた。日本経済新聞は「打ち上げが滞れば、国の宇宙戦略の見直しが求められる」と報じた。

東京/キム・ソヨン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1080155.html韓国語原文入力:2023-02-17 15:14
訳H.J

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