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EU「ウクライナの加盟候補国の地位に関する評価、近日中に確定」

登録:2022-06-12 23:30 修正:2022-06-13 08:22
欧州委、週末までに候補国の地位付与を決定 
デンマークなど一部の国の否定的反応が障害
欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン執行委員長が今月11日(現地時間)、ウクライナのキーウを訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会った=キーウ/ロイター・聯合ニュース

 欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は11日(現地時間)、ウクライナの首都キーウを電撃的に訪問し、ウクライナの欧州連合(EU)加盟候補国の地位付与を加盟国に提案するかを、今週末までに決定する予定だと明らかにした。

 フォンデアライエン委員長は同日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会った後、今回の面会のおかげで「来週末までには(候補国の地位付与に関する)我々の評価を終えられるだろう」と述べた。AFP通信などが報じた。同通信によると、EU関係者がウクライナの候補国地位に関する提案発表の日程を具体的に明らかにしたのは今回が初めて。

 執行委員会が候補国の地位付与を提案し、今月23~24日にEU首脳会議で27カ国の加盟国が満場一致で賛成すれば、ウクライナはEU加盟候補国となる。しかし、候補国が正式な加盟国になるためには、通常さらに数年の交渉が必要だ。

 フォンデアライエン委員長は同日、ゼレンスキー大統領との共同記者会見で「我々はウクライナが欧州へと向かう道のりを支援したい」とし、「ウクライナは法治主義強化のために多くのことを成してきた」と述べた。さらに「ただし、不正腐敗との戦いなど、履行する改革はまだ残っている」と指摘した。

 ゼレンスキー大統領は、自国の加盟に関するEUの決定が欧州の未来を決めることになるとし、「欧州全体がロシアの目標であり、ウクライナ侵攻はこの攻撃の第一段階にすぎない」と述べた。

 エストニアやラトビア、リトアニアのバルト3国やポーランドなどがウクライナのEU加盟に賛成している反面、フランスやドイツなど一部の西欧諸国は否定的な反応を示していると、英日刊紙「ガーディアン」は指摘した。「ブルームバーグ」通信は、最近入手した外交文書をもとに、デンマークもウクライナのEU加盟に否定的な態度を示したと報じた。デンマークはウクライナが民主主義、法治、人権などを保障する制度の安定性の面で基準を満たしていないとし、「法的、制度的枠組みを抜本的に改善する必要がある」と指摘した。デンマークは全般的にウクライナが加盟国の義務を順守する準備の面で「非常に初期段階に留まっている」という見解を示した

 一方、ドイツのオラフ・ショルツ首相がフランスのエマニュエル・マクロン大統領、イタリアのマリオ・ドラギ首相と共に、26日に予定されている主要7カ国(G7)首脳会議の前にウクライナを訪問する計画だと、ドイツの「ビルト・アム・ゾンターク」が同日報じた。3カ国の首脳は、ロシアの侵攻後からこれまでウクライナを訪問していない。さらに、3カ国はロシアとの休戦交渉の必要性を提起し、ロシアに対する報復を主張する加盟国から批判を受けている。

シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1046627.html韓国語原文入力:2022-06-12 14:00
訳C.M

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