ロシア軍艦が14日にも日本の宗谷海峡と津軽海峡をそれぞれ通過した。先月24日のウクライナ侵攻後、日本周辺でロシアの軍事活動が目立って増えている。
日本防衛省は14日、ロシア艦艇5隻が同日午前0時頃、日本の北海道とサハリンの間の宗谷海峡を通過し、日本海(東海(トンヘ))に進入したと発表した。防衛省は、午前9時にも青森県尻屋崎から約70キロ離れた海域でロシア海軍の兵器輸送艦1隻を確認したと明らかにした。同艦は本州と北海道の間の津軽海峡を通過し、東海に出た。10日と11日にもロシア艦船10隻が津軽海峡を通過し、東海に進入した。
読売新聞は15日付で、「日本や欧米各国が対露制裁を相次いで科す中、今後もロシアによる対抗措置とみられる動きが続く」ものとし、「中国とロシアが日本周辺で軍事協力を緊密化している」という日本政府の見通しについて報じた。
一方、日本の航空自衛隊は同日、米空軍と共に10日に青森県三沢基地西側の東海付近でステルス機能を備えたF-35A戦闘機の訓練を実施したと発表した。米日がF-35A戦闘機で共同訓練を行ったのは、同機が三沢基地に配備された2018年1月以後初めて。産経新聞は「ロシアによるウクライナ侵攻が継続し、日本周辺でロシア艦艇の動きが相次いで確認されている」とし、訓練を行ったのは「日米の結束を示す狙い」だと分析した。