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中ロ軍艦艇10隻、日本列島を半周

登録:2021-10-25 06:43 修正:2021-10-25 07:22
日本防衛省「これまでにない行動、警戒を続ける」
中国海軍のレンハイ級(055式)ミサイル駆逐艦=日本防衛省ホームページより//ハンギョレ新聞社

 中国軍とロシア軍の艦艇10隻が、日本の本州と北海道の間にある津軽海峡に続き、鹿児島県の大隅海峡を同時に通過したことが確認された。日本防衛省は「両国軍がこれまでにない行動を取っている」とし、「警戒と監視を続けている」と明らかにした。

 24日のNHKの報道によると、防衛省は中国とロシア海軍の艦艇が5隻ずつ、計10隻が九州鹿児島県の大隅海峡を通過し、東シナ海に進入したと前日発表した。この日大隅海峡の通過が確認された中ロ軍艦は、18日に津軽海峡を通過している。今月14日から17日までロシアのウラジオストク沖で合同演習を行った中ロ軍艦艇は、18日に津軽海峡を通って太平洋側に入った。その後、20日には千葉県東の犬吠埼沖約130キロメートルまで接近し、日本列島の右側に沿って南下した。

 21日には静岡県東南部の伊豆諸島付近を航行してから、22日午後1時頃、高知県足摺岬の南、およそ180キロメートル地点を通過し、大隅半島と種子島の間の大隅海峡を抜けて東シナ海に入った。中ロ軍艦が同時に日本列島の太平洋側を半周したわけだ。23日午前には長崎県の男女群島約130キロメートルの海域で、中国大型艦艇のレンハイ級ミサイル駆逐艦からヘリコプター1機が飛び立ったのが確認された。その際、日本の航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応したという。

中ロ軍艦艇10隻の移動経路=NHKの放送画面よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 津軽海峡と大隅海峡は国際海峡で、軍艦を含む外国船舶の航行が可能な海域だ。ただし、産経新聞は「中ロの特異な行動には、日米が英国やオーストラリアなども加え、日本周辺での多国間訓練を増強していることが背景にあるとみられる」と報じた。日本政府関係者も同紙に「中ロによる警告という意味ではないか」と述べた。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/1016370.html韓国語原文入力:2021-10-24 16:19
訳H.J

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