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WHOが「コロナ起源」再調査を提案…中国は「政治的意図」として拒否

登録:2021-07-23 06:48 修正:2021-07-23 08:27
新型コロナウイルスが初めて発見された中国武漢で、マスクをした人々が歩いている。2月8日撮影=資料写真/ロイター・聯合ニュース

 中国が、世界保健機関(WHO)の提案した「新型コロナウイルスの起源」についての2回目の調査を拒否した。

 中国国家衛生健康委員会の曽益新副主任は22日、記者会見を開き、WHOの提案にはコロナが武漢のウイルス研究室から流出したという仮説についての調査が含まれており、「驚いた」とし、「無礼な」提案だと批判した。UPIが報じた。

 同氏は「新型コロナウイルスの起源を追跡する2度目の調査は常識に外れており、ある点では科学に反する」として、再調査の政治的意図に疑問を呈した。

 WHOと中国の専門家は3月末、コロナの起源に関する合同調査報告書を発表し、新型コロナウイルスは中国の武漢ではなく東南アジアの野生動物農場に由来する可能性が高いと結論付けている。また、武漢の研究室からの流出説については「非常に可能性が低い経路」と否定的に評価している。

 しかし同調査報告書は、米国と欧州で直ちに広範な批判にさらされた。20カ国あまりが再調査を求めたほか、米国のジョー・バイデン大統領は情報当局にコロナウイルスの起源についての調査を指示している。

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長も、調査報告書は十分に包括的ではないとして、中国に2度目の調査への協力を要請した。同氏は16日に「我々は調査研究に向けた第2段階を計画しており、中国に対し、ウイルス発生初期の原資料について透明かつ公開的かつ協力的であることを求めている」と述べた。

 これに対し中国は、ウイルス起源説の研究調査は中国に限定せず、全世界を対象として行われるべきだと反論している。曽副主任は「様々な国と様々な場所について、初期発見過程について、また分子感染症学と動物媒介過程の疫学調査について、世界レベルで研究調査を行うべきだ」と述べた。

パク・ピョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/1004748.html韓国語原文入力:2021-07-22 20:32
訳D.K

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