ドイツの公立博物館に平和の少女像が展示されたことと関連し、日本政府が撤去を要求した。
NHKは16日、「ドイツ東部の博物館で、16日から開かれる戦争や暴力の経験などをテーマにした特別展の中で、慰安婦問題を象徴する少女像が展示される」とし、「ベルリンの日本大使館が像の撤去を求めている」と報道した。加藤勝信官房長官も同日の定例記者会見で「慰安婦銅像の展示は我が国政府の立場や、これまでの取り組みと相いれない、極めて残念なこと」だとし、「速やかな撤退に向けて、様々な関係者にアプローチし、説明を行っている」と述べた。
ドイツのドレスデン博物館連合は同日から8月1日まで「言語喪失-大きな声の沈黙」をテーマに展示会を開く。今回の展示会では2体の少女像が展示された。展示場内には2017年にソウル市内を走るバスに乗った少女像が、中庭には平和の少女像が置かれた。
ドレスデン博物館連合のマリオン・アッカーマン総括代表は15日、記者会見で「日本軍『慰安婦』たちの話はまだドイツ社会で十分に知られていない」とし、「今回の展示会が個々人の“自伝的真実”を知らせるための機会を提供できることを願う」と述べた。これに対して駐ベルリン日本大使館は「日本政府の立場と相いれない」として博物館側に遺憾を表明し、「理解を得られるよう説明を続けていく」と明らかにした。