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「金九主席を迎えよう」解放直後に上海の飛行場に並んだ光復軍隊員たち

登録:2021-03-01 05:29 修正:2021-03-01 07:30
上海に到着した金九先生の姿など 
中国雑誌「勝利」11号の写真、初公開
中国上海図書館所蔵雑誌「勝利」提供/聯合ニュース

 色あせた写真の中で制服を着た人々が並んでいる。列の端と中央に高く持ち上げた旗が、彼らが誰なのかを物語っている。

 1945年11月5日、中国上海の江湾飛行場で、太極旗を持った韓国光復軍の隊員たちが、大韓民国臨時政府主席の白凡金九(キム・グ)先生を待っている(上の写真)。光復当時、臨時政府の置かれた重慶に滞在していた金九先生は、この日中国政府が提供した航空機便で一行とともに上海に到着した。金九先生は『白凡日誌』で当時の状況を以下のように記録している。

 「飛行場には、内外の友人が歓迎し、男女を問わず人だかりができていたが、その飛行場はまさに虹口新公園だった。市内に入る際、上海に住む同胞6000人余りが朝6時から列を成して、私が来るのを待っていたというので、車で止めて外に出た」

中国上海図書館所蔵雑誌「勝利」提供/聯合ニュース

 日本の敗戦を記念して創刊された中国雑誌「勝利」11号は、「上海の様子」という写真特集で、同日開かれた歓迎式で中折れ帽子をかぶって首に花束をかけた金九先生の写真(下の写真)と共に、観閲のために並んだ光復軍の姿を写した写真を掲載した。金先生が臨時政府主席であり、軍統帥権者として光復軍を観閲する姿が公開されたのは初めて。

 金九先生と臨時政府の要人らは「公人ではなく個人」として帰国するという確認書を提出した後、同年11月23日、ようやく米国が提供した航空便で帰国の途についた。

北京/チョン・インファン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/984844.html韓国語原文入力:2021-02-2821:11
訳H.J

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