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中国‘低賃金労働力’地球村 徐々に

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/394783.html

原文入力:2009-12-22午前08:43:17
モンゴル・アンゴラなど世界各地へ 昨年 人材輸出 74万人
ベトナムに工場作り中国労働者 雇用‘反中感情’高調

リュ・イグン記者

ベトナム北側ソンコイガン三角州に位置した港町ハイフォン。1874年フランスが港湾を建設し急速に発展したここに中国と日本の企業は2005年から‘ハイフォン火力発電所’を建設し始めた。働き口創出を期待した市民は外国人投資を歓呼した。

4年が過ぎた今、その歓声は怒りに変わった。発電所建設労働者の多数は中国人だ。中国人労働者たちは最高1500人に達したが、ベトナム人労働者は少数に過ぎなかった。

低価格‘メードイン チャイナ’で全世界を席巻した中国が今度は低価格人材市場まで乱暴に飲み込んでいる。中国資本がベトナム,インドなど中国より安い労働力が豊富な市場に進出する時でさえ、現地労働力を使わずに中国人労働力を使うためだ。<ニューヨーク タイムズ>は21日 "中国は順次安い労働力輸出で有名になっている" とし "オランダの花卉団地からモンゴルの牧畜、はなはだしきは中東の新聞配達まで中国人が占め始めた" と報道した。

中国の海外投資風に乗り飛行機と船に身をのせて移動する中国人が急速に増加している。2009年1~10月中国の海外インフラ建設投資規模は前年度の同期間に比べ33%増えた580億ドルに達する。2008年末、海外に出て行っている中国人労働者は約74万人に達する。これらはアフリカ南西部のアンゴラから東南アジアのインドネシアまで全世界に広がった。中国人材輸出業者だけでも500ヶ所余りに達する。ベトナム2位の新聞社である<トゥオイ・チェー>はベトナムに滞留する中国人労働者が3万5000人に達すると報道した。中国の労働力より安い労働力が豊富なベトナムは世界各地に50万人の人材を輸出している。

押し寄せる中国人に威嚇感を感じたベトナムとインド政府は、ついに中国人労働者の入国を制限する政策を展開し始めたと<ニューヨーク タイムズ>は伝えた。ベトナム政府は反中感情が高まり、去る6月セメント工場で仕事をする中国人労働者182人を不法滞留のレッテルを貼り追放した。インドも最近、中国人労働者の入国ビザを難しく審査し始めた。ベトナムでは本来非熟練労働者の入国が難しいが、中国の企業等がベトナム官僚らに賄賂を使いながらこれを避けているという。中国国際契約協会は中国人労働力がより安いわけではないが、現地労働者より熟練度が高く働かせやすいという点のために中国人労働者を好むと明らかにした。

中国人労働者と現地人間の緊張と摩擦も頻繁になっている。去る6月ベトナムのあるセメント工場で仕事をする中国人労働者がスーパーマーケットを営むベトナム人と殴りあいをした後に腹いせをするとして200人の同僚中国人労働者を連れてきて騒動をおこした事件はベトナム全土を沸騰させた。こういう事件でベトナム内には反中感情が拡散している。

リュ・イグン記者ryuyigeun@hani.co.kr

原文: 訳J.S