韓国と米国の企業が首脳会談を機に造船、原子力、航空、重要鉱物などの分野で11件の了解覚書(MOU)と契約を締結した。韓国政府と業界が推進する「韓・米製造業ルネサンス・パートナーシップ」強化のための具体的措置に乗り出したのだ。
産業通商資源部は25日午後(現地時間)、ワシントン所在のホテルで韓国経済人連合会とともに「韓米ビジネスラウンドテーブル:製造業ルネサンス・パートナーシップ」行事を開催し、11件のMOUを締結したと発表した。
李在明(イ・ジェミョン)大統領、キム・ジョングァン産業部長官、ハワード・ラトニック米国商務長官などが参加した行事で、HD現代は韓国産業銀行および米国「サーベラス・キャピタル」と共に米国の造船業、海洋物流インフラ、先端海洋技術分野で数十億ドル規模の共同投資ファンドを作ることで合意した。サムスン重工業も米国「ビガー・マリン・グループ」と共に米国海軍の支援艦維持・補修・整備(MRO)、造船所現代化および船舶共同建造など戦略的パートナーシップを構築することにした。
原子力分野の協力も強化することにした。斗山エネルギーと米国のエネルギー開発事業者「フェルミアメリカ」はテキサス州で推進中の「AIキャンパスプロジェクト」に供給する大型原発と小型モジュール原子炉(SMR)機材関連の包括的協力関係を構築することにした。韓国水力原子力はサムスン物産などとともに、同プロジェクトの円滑な推進に向けた協力MOUを締結した。韓水原と米国のウラン濃縮供給会社であるセントラスは、韓水原がセントラスのウラン濃縮設備の構築投資に共同で参加する内容のMOUを締結した。
また、大韓航空は米ボーイング社から計362億ドルに達する次世代高効率航空機を購入し、GEエアロスペースとはエンジン購入およびエンジン整備サービス契約(137億ドル分)を結ぶことにした。これは大韓航空の過去最大の購入規模だと産業部は説明した。
エネルギー分野で韓国ガス公社は、米国企業と2028年から約10年間、米国産液化天然ガス(LNG)を中心に年間330万トン規模の中長期導入契約を締結した。
このほか、高麗亜鉛は米国の防衛産業企業ロッキード・マーティン社とゲルマニウムの供給・購買および核心鉱物の供給網協力を推進することにした。