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HD現代、インド国営のコーチン造船所と協力…「韓国の造船DNA」を植えつける

登録:2025-07-06 19:18 修正:2025-07-07 08:13
インドのコーチン造船所全景=HD現代提供//ハンギョレ新聞社

 HD現代がインド最大規模の造船所と了解覚書(MOU)を締結し、グローバル造船市場での影響力強化に乗り出すと明らかにした。

 HD現代造船部門の中間持株会社であるHD韓国造船海洋は、インド最大の国営造船所であるコーチン造船所(CSL)と「造船分野の長期協力のための包括的了解覚書」を締結したと6日に明らかにした。

 韓国の造船企業とインド側との協力が実現したのは今回が初めて。インド南部のケーララ州に位置するコーチン造船所は、インド政府が67.91%の持分を保有する国営企業だ。商船から空母に至るまで多様な船種の設計・建造・修理の能力を備えており、最近5年間に小型商船60隻、艦艇10隻など計70隻の船舶を無事に引き渡した。

 両企業は今回の協約を通じて、コーチン造船所の設計・購入支援▽生産性向上およびグローバル水準の品質確保のための技術協力▽マンパワーの強化および教育訓練システムの高度化など、多様な領域で戦略的協力を推進することにした。HD現代は今回の協約を通じて、インド現地の造船業界に「韓国の造船DNA」を植え付け、同伴成長する機会を模索する計画だ。

 インドは今年、約2500億ルピー(約4200億円)規模の海洋開発基金を造成し、自国の造船産業と海洋インフラの高度化に向けた政策的支援を拡大している。インドの造船産業はここ数年間で速い成長傾向を見せており、市場調査機関のケン・リサーチ(Ken Research)は2022年に約9000万ドル規模だったインドの船舶建造および修理市場が2024年基準で11億2000万ドルへと12倍以上になり、2033年まで年平均60%を超える成長傾向を継続すると見通した。

 HD現代の関係者は「今回の協力はHD現代とコーチン造船所の両方にとって、さらに一段階跳躍できる踏み台であり、インドの海洋産業国家ビジョンの実現を早める転換点になるだろう」とし「HD現代の蓄積された技術力と経験を土台にコーチン造船所のグローバル競争力確保を支援すると同時に、韓国国内の機材業者との同伴成長を模索する」と話した。

イ・ジェホ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1206496.html韓国語原文入力:2025-07-06 15:09
訳J.S

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