HD現代重工業が米国の造船会社「エジソン・シュエスト・オフショア」(ECO)と商船建造のためのパートナーシップを結んだ。米国進出に向け、現地造船会社との協力を増やす形だ。米国には、自国内の造船所で作った船舶のみ使用できるという厳しい法律がある。
HD現代は19日(現地時間)、ECO社と「米国商船建造のための戦略的・包括的パートナーシップ」を締結したと22日明らかにした。ECO社は、米国内に5つの商船建造ヤードを保有する造船会社だ。
HD現代は今回の協力を通じて、米国現地の造船所でコンテナ運搬船を建造する方策を見出した。両社は2028年までECOが保有する米国内の造船所で中型級コンテナ運搬船を共に建造することにした。また、今後協力範囲を他の船種や港湾クレーンなどに拡大することを約束した。HD現代はECOに船舶設計と機材購入代行、建造技術支援などを提供し、ブロックの一部も製作し供給する予定だ。
HD現代は今年に入って立て続けに米造船会社と業務契約を交わしている。4月には米国最大の防衛産業造船会社である「ハンティントン・インガルス」と手を取り合った。米国の船舶発注を獲得するためには、現地造船所の確保が重要だからだ。米国の法律は、大統領などが例外措置をしない限り、自国の造船所で建造された船舶だけが米国内の港を行き来でき、軍艦の建造と修理も自国の造船所でのみできるよう制限している。
このため、ハンファオーシャンは米国造船所を直接買収し、HD現代は米国の立ち後れた造船業の状況を考慮し、現地企業との業務協約から段階的に進めている様子だ。