今月1〜20日の輸出が昨年同期に比べ2%余り減ったことが分かった。同期間中、対米輸出は14.6%急減した。米国の関税措置の影響がますます大きくなる様子で、今月の月間輸出が1月に続き「マイナス」を記録する可能性があるとみられている。
関税庁が21日発表した「5月1〜20日輸出入現況」によると、今月20日までの輸出額は320億ドル(約4兆6千億円)。昨年同期と操業日数(12.5日)が同じであるにもかかわらず、2.4%減少した。韓国全体輸出の約40%を占める対米・対中輸出の減少が全体の輸出不振へと繋がった。同期間、対米輸出の減少幅は14.6%、対中輸出の減少幅は7.2%に上る。
品目別に見ると、石油製品(-24.1%)と家電製品(-19.7%)、鉄鋼製品(-12.1%)、自動車部品(-10.7%)、乗用車(-6.3%)など輸出額上位10品目のうち8品目の輸出が減少した。半導体(17.3%)と船舶(0.1%)は輸出が増えた。
対米輸出不振は日増しに進んでいる。今年2〜3月に1〜2%増加した対米輸出額は、先月は6.8%減少したのに続き、今月に入って20日までの間に15%近く減少した。これに先立ち、米国は3月中旬に鉄鋼・アルミニウムに25%の品目関税賦課を施行し、4月初めには自動車に25%の関税と、全品目10%の一律関税措置を施行している。
産業通商資源部のパク・チョンソン貿易投資室長はハンギョレに「契約までの時間(リードタイム)がかかる影響で、約2カ月ほどの時差を置いて関税の影響が本格的に反映されるものとみられる」と話した。品目別関税の適用直後に締結された契約による輸出品が5月以降に引き渡され始め、輸出実績に関税の打撃が本格的に反映されはじめたという意味だ。
これに伴い、月間基準でも輸出が減る可能性が高くなった。月間基準の輸出額は今年1月(-10.1%)以降、毎月増加している。パク室長は「このところ月末輸出推移が不規則であり、予想が難しい」とだけ述べた。
1〜20日の輸入額は322億ドルで、昨年同期より2.5%減少した。原油(-9.5%)とガス(-8.4%)など輸入額が減った影響だ。輸入額が輸出額を上回り、この期間の貿易収支は3億ドルの赤字を記録した。