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「水素事業」統合…現代自動車、現代モービスの水素部品事業を買収=韓国

登録:2024-06-09 19:32 修正:2024-06-09 23:20
現代自動車グループのHTWO水素燃料電池システム=現代自動車提供//ハンギョレ新聞社

 現代モービスが水素自動車部品事業を現代自動車にすべて譲渡した。現代自動車は、グループ内に分散していた水素事業が一元化したことで、製品開発に拍車がかかると期待している。

 現代自動車は9日、現代モービスの水素燃料電池事業を買収する作業が完了したと明らかにした。両社は今年2月、水素燃料電池事業を統合する譲受渡契約を締結している。水素燃料電池は、水素電気自動車の車両価格や燃費に大きな影響を及ぼす重要な部品だ。現代モービスは水素燃料電池事業と関連した研究開発(R&D)と生産の両方を担当していたが、今回、関連の人材や設備などを現代自動車にすべて移管した。現代モービスは水素自動車部品事業からは手を引くことになる。

 現代自動車が現代モービスの事業を買収したのは、水素にさらに力を入れるためだ。現代モービスは2月、譲受渡契約締結の公示で「グループレベルの水素事業の力量統合および重要事業の力量集中」と理由を説明した。現代自動車は、R&D本部の水素燃料電池開発センター内に「水素燃料電池工程品質室」を新設し、製造技術と量産品質を担当する組織を作る予定だ。現代自動車は統合水素組織を活用して水素燃料電池事業で技術・品質・価格競争力を確保する戦略だ。

 現代自動車のチャン・ジェフン社長はこの日、「使命感を持って水素事業に取り組んでいる。水素エコシステムのリーダーシップを確保するためにグループ会社の協業体系を強化し、資源循環型水素生産、技術開発、商用車普及拡大などを推進し続け、水素事業の基盤を拡大する」と述べた。現代自動車は水素電気自動車であるネッソの後続モデルを来年発売することにした。また、発電、トラム、港湾、船舶、未来航空交通(AAM)などの非車両分野でも水素事業の多角化に向けた努力を続けていく計画だ。

チョン・スルギ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/1144075.html韓国語原文入力:2024-06-09 18:00
訳J.S

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