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韓国製造業、復活ではなく統計の錯視…半導体を除けば3四半期連続で減少

登録:2024-02-04 19:53 修正:2024-02-04 22:38
クリップアートコリア//ハンギョレ新聞社

 韓国で昨年第4四半期の製造業生産が直前四半期に比べて増え、3四半期連続で増加を記録したことが分かった。しかし、半導体を除いた製造業生産は、逆に3四半期連続で減少した。

 韓国統計庁の鉱業製造業動向調査の結果によると、昨年第4四半期の製造業生産(季節調整指数・暫定値)は前期に比べ1.6%上昇した。製造業生産は2022年第2四半期から4四半期連続で減少した後、半導体市場が回復し、昨年第2四半期から3四半期連続で増加傾向が続いている。

 しかし「半導体を除いた製造業」の生産は昨年第4四半期に直前四半期に比べて0.9%減少したことが分かった。半導体以外の製造業の生産は、2022年第2四半期から3四半期連続で減ったが、昨年第1四半期に直前四半期対比1.2%増加し、昨年第2四半期からは再び3四半期連続で減少した。

 昨年の半導体以外の製造業生産の減少には、輸出が減った化粧品など化学製品生産の萎縮、新モデルのスマートフォンの発売効果の鈍化、電気自動車(EV)の在庫調整による二次電池の生産減少などが総合的に影響を及ぼしたものとみられる。高金利状況が続き、中国と欧州の景気回復が鈍いため、一部の製造業の商品の交易萎縮も続き、半導体以外の生産を制約しているとの分析もある。

 韓国統計庁が景気水準を把握するために毎月作成する鉱工業生産拡散指数も、昨年12月は27.8(暫定値)にとどまった。この指数は72業種のうち、前月より生産が増加した業種の割合を百分比で表したものだ。50より低ければ、生産が減少した業種の方が多いことを意味する。昨年末、生産が減少した鉱工業の業種は51業種で、生産が増加または維持された業種(21業種)の2倍以上だった。

 昨年の消費も暗雲が立ち込めていた。統計庁のサービス業動向調査の結果によると、昨年の小売売上高(不変指数)は1年前に比べて1.4%減少した。2003年に前年比3.2%減少して以来、最大の減少幅だ。特に飲食料品、医薬品、化粧品など非耐久財と、衣服、靴およびカバン、娯楽・趣味・競技用品など準耐久財消費の減少が目立った。非耐久財の消費は1年前に比べて1.8%減り、準耐久財は2.6%減った。一方、耐久財は1年前に比べて0.2%増えた。高金利・高物価が長く続き、消費余力が萎縮した家計が生活必需品や消耗品消費に財布の口を締めた結果とみられる。

チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1127176.html韓国語原文入力:2024-02-04 15:41
訳J.S

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