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韓国ネイバー、「パパゴ」でアラビア語サービス開始…「第2の中東ブーム」に食い込み

登録:2024-02-02 02:00 修正:2024-02-02 08:24
中東に投資して1億ドル規模の事業も獲得
アラビア語をハングルに翻訳したネイバーの「パパゴ」=ネイバー提供//ハンギョレ新聞社

 韓国のインターネットサービス大手のネイバー(NAVER)が中東市場への進出に本気を見せている。「第2の中東ブーム」に乗ってサウジアラビアの仮想スマートシティー実現事業を獲得したのに続き、翻訳サービス「パパゴ(papago)」にアラビア語を追加した。

 ネイバークラウドは、人工知能(AI)翻訳サービス「パパゴ」にアラビア語翻訳を追加したことを1日に発表した。パパゴでアラビア語の翻訳も可能になったのだ。これで、パパゴがサポートするのは16言語となった。ネイバークラウドは「アラビア語はテキスト翻訳、音声翻訳、対話翻訳においてまずサポートされ、年内にはイメージ翻訳にも適用される計画」だとし、「アラブ圏地域を訪問する国内利用者だけでなく、韓国を訪れるアラビア語使用者にも利便性が高いと期待される」と述べた。

 韓国の建設業界や情報技術(IT)業界では現在、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子が推進する「サウジビジョン2030」の一環として進められているサウジアラビアのスマートシティー建設の受注などを狙って、第2の中東ブームが起きている。すでにネイバーはスマートシティー事業に含まれている仮想スマートシティーを実現する事業(1億ドル規模)を獲得しており、3Dファクトリーはサウジアラビア中央政府と公共事業契約を結んでいる。

 ネイバークラウドのシン・ジュンフィ取締役は「国連の6大公用語の一つであるアラビア語は、世界的に外交などの様々な分野で用いられているため、パパゴのグローバル競争力もいっそう強化されると期待される」、「アラビア語翻訳サービスに対する利用者のニーズも存在し続けていただけに、品質の高い翻訳結果を提供できるよう、利用者のフィードバックを積極的に反映し、技術およびサービスの高度化を続けていく計画」だと語った。

キム・ジェソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/1126812.html韓国語原文入力:2024-02-01 10:40
訳D.K

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