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AI用メモリー「HBM戦争」…先頭走るSKハイニックス、追撃するサムスン

登録:2023-10-18 06:34 修正:2023-10-18 15:51
広帯域メモリー市場の競争激化 
ハイニックス、NVDIAにHBM3納品 
サムスン、HBM4の開発で逆転狙う
急速に成長する広帯域メモリー(HBM)市場を巡り、SKハイニックスとサムスン電子、マイクロンの競争が激しさを増している。写真はSKハイニックスが開発した広帯域メモリー3のイメージ=SKハイニックスのホームページよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 生成人工知能(AI)の駆動に欠かせないとされる広帯域メモリー(HBM)をめぐるSKハイニックスとサムスン電子の市場先取り競争が激しい。ハイニックスが大手のエヌビディア(NVIDIA)に「HBM3」を独占供給したのに続き、次世代製品の「HBM3E」が最終の供給契約を控えており、サムスンとの競争で一歩リードしているものみられる。サムスンは「HBM4」の開発と他の顧客会社の確保で逆転を狙う計画だ。

 17日、半導体業界と証券街の説明を総合すれば、NVIDIAが来年第2四半期に発売する新しいグラフィック処理装置(GPU)GH200に、ハイニックスのHBM3Eが搭載される。ハイニックスは今年8月頃、NVIDIAにサンプルを供給し、現在供給契約直前の段階である最終テストを受けている。HBM3の拡張型モデルである同製品は、1秒当たり1.15テラバイト(TB)の速度でデータを処理するとともに、発熱制御機能も強化された。生成AIの具現に最適化されたものとして評価されている。ハイニックスは6月からNDIVIAのH100に搭載されたHBM3を供給している。

 NVIDIAの効果でハイニックスが今年第3四半期にDRAM部門で最も早く黒字転換を成し遂げるという見通しもある。ハナ証券のキム・ロクホ研究員は「ハイニックスがHBMの競争力を土台に、DRAM部門で一番先に黒字転換を成し遂げるだろう」とし、「しばらくはNVIDIAの需要をもとに、HBMの売上と競争力を維持するだろう」と予想した。ただし、NAND型フラッシュメモリー事業では、需要減少と在庫拡大でハイニックスの第3四半期の全体事業赤字は1兆5900億ウォン(約1760億円)に達すると、キム研究員は見通した。

HBMの市場シェア //ハンギョレ新聞社
HBM市場規模の見通し //ハンギョレ新聞社

 ハイニックスの独走にサムスン内部では危機感が高まっている。サムスンは現在、NVIDIAにHBM3を供給できない状況だ。サムスンは年内にNVIDIAにHBM3を供給する計画だが、ハイニックスより4カ月以上遅れ、製品先取り競争で後れを取ったとみられている。

 サムスン電子は次世代モデルであるHBM4の開発に拍車をかけ、他の取引先を確保するという戦略だ。匿名を要請した業界関係者は「HBMはまだ初期市場なので、現在のシェアと技術力で優位企業を判断するにはまだ早い。いつでも(新製品の開発及び発表の)時期が要因となって形勢が逆転する可能性もある」と語った。

 米メモリー半導体企業のマイクロンもHBM市場に本格参入し、競争はさらに激しくなる見通しだ。マイクロンは最近、NVIDIAなどにHBM3Eのサンプルを送り、性能テストを進めている。マイクロンはDRAM競争力の拡大に向け、日本の旧型製造施設をHBM中心に切り替える計画を発表した。

 市場調査会社トレンドフォースの調査の結果、昨年基準でHBM市場シェアはハイニックスが50%、サムスンが40%、マイクロンが10%の順だ。サムスンはハイニックスより先取りしたHBM2市場で優位を占めている。モルドールインテリジェンスは、HBM市場が今年の20億4186万ドルから2028年には63億2150万ドルに拡大するものと見込んでいる。

オク・キウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/1112530.html韓国語原文入力:2023-10-18 02:46
訳H.J

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