本文に移動
全体  > 経済

二次電池の次は超伝導体? 関連株が一斉に急騰

登録:2023-08-02 19:20 修正:2023-08-03 09:53
「夢の物質」と呼ばれる常温超伝導体の開発関連「SBS」のビデオマグ=ユーチューブよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 「夢の物質」と呼ばれる常温超伝導体が開発されたとの論議の中、関連銘柄の株価が一斉に急騰した。

 2日、韓国取引所によると、常温超伝導体の関連銘柄に挙げられるSuNAM、SEOWON、パワーロジックス、シンソンデルタテックなどがこの日ストップ高で取引を終えた。また、同じく関連銘柄として挙げられるビッツロテック(24.33%)、テチャン(18.41%)、インジディスプレイ(15.60%)、国一伸銅(12.48%)も前日より大幅に上昇した。

 全体の市場指数は、米国の国家信用格付け引き下げなどの影響で、KOSPIが1.90%、コスダック指数が3.18%下落したが、これらの銘柄は急騰した。NH投資証券のナ・ジョンファン研究員はこの日の報告書で「超伝導体テーマが形成され、需給が超伝導体関連株に移り、(これまで主導テーマだった)二次電池業種の下げ幅を拡大する要因」と分析した。

 米国証券市場でも関連銘柄は上昇傾向を示した。1日(現地時間)、ナスダック上場企業のアメリカン・スーパーコンダクターの株価は60.02%急騰。この銘柄はキウム証券の米国株の日間買い上位4位に上がるなど、海外株式に投資する韓国の個人投資家の間でも買い傾向が明らかだった。

 ただ、これらの銘柄が常温超伝導体と明確な関連性があるかについては注意が必要とみられる。コスダック上場企業である大井化金は、この日午前に対前取引日比28.22%急騰したが、同社がホームページを通じて「超伝導体に関して、クォンタムエネルギー研究所と銅などを含む取引内訳がないことをお知らせする」と公示すると上昇幅が減り、7.04%の上昇で取引を終えた。

 先月22日、クォンタムエネルギー研究所の研究陣などは論文事前公開サイトを通じて、常温・常圧の条件で超伝導現象を示す超伝導体物質「LK-99」に関する論文を公開した。この論文の真偽をめぐる議論が大きくなったことで、韓国超伝導低温学会は2日、常温超伝導検証委員会を構成すると明らかにした。学界でまだ検証がまともに行われていないにもかかわらず、関連銘柄に需給が集中している模様だ。

チョ・ヘヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1102764.html韓国語原文入力:2023-08-02 18:13
訳J.S

関連記事