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二人目を産まない大韓民国…昨年の出生児の63%が「第1子」

登録:2023-03-27 04:11 修正:2023-03-27 08:39
1981年の統計作成開始後、初の60%突破
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 昨年の韓国の出生児は63%が第1子だった。10年前は50%ほどだった第1子の割合は徐々に高まり、昨年初めて60%を超えた。

 26日に発表された統計庁の「2022年出生・死亡統計(暫定)」によると、昨年の出生児数は24万9千人で、そのうち第1子は15万6100人で62.7%を占めた。第1子の割合は2012年には51.5%だったが、その後は次第に高まり、2021年は56.8%、昨年は60%を超えた。第1子の割合が60%を超えたのは、出産順ごとの統計作成が始まった1981年以降で初めて。

 昨年の第1子の割合が前年より高まったのは、出生児総数が減った中で第1子の出産が増えるとともに、第2子以降の出産は減ったため。出生児総数は1万2千人減り、第1子は8千人増えた。第2子は1万5千人減り、第3子以降は4千人減った。第1子の出産が前年より増加したのは2015年(3千人増加)以来7年ぶりで、これまでは新型コロナウイルス禍などで先送りしてきた出産に踏み切った例が多かったためとみられる。

 昨年の出生児数に占める第2子の割合は30.5%だった。第3子以上は6.8%だった。10年前の2012年に比べると、第2子の割合は38.1%から7.6ポイント、第3子以降の割合は10.5%から3.7ポイント低下した。

 昨年中に出産した女性の平均年齢は33.5歳だった。第1子を出産した女性に絞ると、平均年齢は33歳だった。第2子を産んだ女性は平均34.2歳、第3子は35.6歳だった。年齢層別出生率(その年齢層の女性の人口1千人当たりの出生児数)は、30~34歳が73.5で最も多く、次いで35~39歳が44.0、25~29歳が24.0の順だった。35歳以上の高齢出産の割合は35.7%で、前年に比べて0.7ポイント高まった。

 韓国の第1子出産女性の平均年齢は主要国に比べて比較的高い。経済協力開発機構(OECD)で関連資料がある34の加盟国の2020年の平均は29.3歳で、韓国は32.3歳だった。米国は27.1歳、フランスは28.9歳、英国は29.1歳、日本は30.7歳だった。

チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1085162.html韓国語原文入力:2023-03-26 13:09
訳D.K

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